春の訪れのよろこびとともに読んであげたい おすすめ絵本 15選

どうして春が来るとうれしいの?

 

春を描いた絵本で、僕がまっさきに思い浮かんだのが『はなをくんくん』です。
冬のモノクロームな世界から駆け出した動物たちが、真っ白な雪のなかに、鮮やかな黄色い花を見つける場面は、まさに春の訪れのよろこびを一緒に体感できるすばらしい絵本です。

どうして春が来るとうれしい気持ちになるのか、その答えは絵本の中にいろいろ描かれています。
花が咲いていつもの景色が美しく変わるから。あたたかくなって外に出かけたくなるから。虫たちや動物たちも外に出てきて、世界がにぎやかになるから……。
春をテーマに描いた絵本は、外の気温と同じように心があたたかくなるものばかり。子どもたちの視線の先には、絵本にも描かれていないまた別の春のよろこびがあるかもしれません。

 


『いちご』

作/平山 和子
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1989年4月15日発行

畑で雪の下にうずもれながら寒い冬をこす、いちご。春あたたかくなると、つぼみをつけて小さな白い花をさかせました。花のあとには、青い小さな実がなりました。でも、この実はまだすっぱい。ほらほら、いちごの実が少しずつ赤くなってきましたよ。そして真っ赤に色づいたいちごは甘くてとってもおいしそう。いちごが成長し甘くなるまでの待ち遠しい気持ちがいちごの絵から伝わってくるようです。甘くなったいちごは、大事においしく「いただきます」。

 


『はなをくんくん』

文/ルース・クラウス
絵/マーク・シーモント
訳/きじま はじめ
定価/1210円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1967年3月20日発行

冬の森の中、雪の下で動物たちは冬眠をしています。野ねずみも、くまも、小さなかたつむりも……。でも、とつぜんみんなは目をさましました。はなをくんくんさせています。みんなはなをくんくんさせながら、雪の中をかけていきます。みんなとまって、笑って、踊りだしました。「ゆきのなかにおはながひとつさいてるぞ!」。やわらかいタッチの美しい絵と、詩のような文で、自然の摂理と喜びをやさしく子どもに語りかけます。

 


『はるにあえたよ』

作/原 京子
絵/はた こうしろう
定価/1430円(税込)
対象/3歳から
ポプラ社
2007年3月発行

マークとマータはふたごのこぐま。まだ外にでたことがありません。はじめての春にワクワク。春をさがしに外へとびだしますが……。

 


『ちょうちょ』

文/江國 香織
絵/松田 奈那子
定価/1540円(税込)
対象/3歳から
白泉社
2013年9月発行

ずば抜けた色彩センスが満場一致で評価された「第1回MOE絵本グランプリ」受賞作品です。

 


『ぐりとぐらのおおそうじ』

作/なかがわ りえこ
絵/やまわき ゆりこ
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
2002年2月1日発行

雪に閉ざされた長い冬が終わった春の朝、ぐりとぐらが、窓を大きく開けて朝ごはんを食べていると、なんと家中ほこりだらけ! 「今日の仕事は、大掃除」と2ひきは張り切りますが、ほうきもはたきも雑巾も、すり切れて使いものになりません。そこで、ぐりとぐらは、ぼろ布を体中に巻きつけて、自分たちがほうきや雑巾になることにします。大掃除もぐりとぐらにかかると、こんなにダイナミックに楽しくなります!

 


『わたしとあそんで』

文・絵/マリー・ホール・エッツ
訳/よだ じゅんいち
定価/1210円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1968年8月1日発行

原っぱにやってきた女の子が、ばったや、かえるや、うさぎやしかと遊ぼうと、みんなをつかまえようとします。でも、つかまえようとするとみんな逃げていってしまいます。誰も遊んでくれないので、女の子はしかたなく池のそばにこしかけて、水すましを眺めてじっとしていました。すると、逃げていったみんなが女の子のそばにもどってきてくれました。しかは女の子を頬をぺろりとなめてくれました。女の子はとってもうれしそう、みんなもとっても楽しそう。

 


『14ひきのぴくにっく』

作/いわむら かずお
定価/1320円(税込)
対象/3歳から
童心社
1986年11月15日発行

「きょうは なんて いい てんき。みんなで、はるの のはらへ でかけよう」。お弁当と水筒をもって出発です。森にはあちこちに新しい春の命が。ゼンマイが芽を出し、目を覚ましたアマガエルたちの鳴く声がきこえてきます。すみれ、やまぶき、ちごゆり、ふでりんどう……花々が咲き、春の訪れを告げています。14ひきたちは森をぬけ、つくしの道をあるいて小川をわたり、たんぽぽ野原へ……。

 


『サラダとまほうのおみせ』

作/カズコ・G・ストーン
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1997年8月15日発行

大きなヤナギの木の下にある“やなぎむら”には、バッタとカタツムリとクモ、それにアリの家族が住んでいました。ある日この村にイモムシのモナックさんが引っ越してきて、サラダのお店を開きました。おいしくて、村のみんなに大評判です。ところがある朝からそのお店は「お休み」になってしまいました……。

 


『たんぽぽ』

文・絵/平山 和子
監修/北村 四郎
定価/990円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1976年4月1日発行

身近な植物、タンポポの生態のふしぎさ、そのたくましさなどを、長年にわたる観察と写生をもとに見事に描きます。実物大に描かれた80センチをこえるタンポポの根は圧巻!

 


『つくし』

作/甲斐 信枝
定価/990円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1997年2月15日発行

春の野原に、いっせいに頭をだすつくし。その1年間のくらしをみずみずしく描きました。植物の不思議な世界にご招待します。「つくしだれのこ、すぎなのこ」ってほんとうかな?

 


『たんぽぽ』

文・絵/甲斐 信枝
定価/1320円(税込)
対象/幼児から
金の星社
1984年2月発行

道ばたの花・たんぽぽは、つぼみから花ひらいたあと、綿毛となって空へ舞いあがり、見知らぬ土地に根をおろします。ドラマチックな一生をたどるたんぽぽのすがたを、精緻なタッチで描いた絵本。

 


『たんぽぽ』

文・絵/荒井 真紀
定価/1320円(税込)
対象/幼児から
金の星社
2015年3月発行

春になると、たんぽぽは茎を高くのばして、あざやかな黄色い花をさかせます。花がかれると、たくさんの綿毛になって、白いボールのような姿になります。ふしぎにみちたたんぽぽの一生を、美しい細密画で描いた絵本。

 


『おねぼうさんはだあれ?』

文/片山 令子
絵/あずみ虫
定価/1540円(税込)
対象/幼児から
学研プラス
2021年2月18日発行

「おきておきて、もうはるよ」。うさぎのミミナちゃんが、冬ごもりから起きてこない友だちを起こしに出かけます。でも誰もなかなか目を覚ましません。そこでミミナちゃんは、いいにおいの花束を枕元においていきますが……。春の訪れを温かい筆致で描いた絵本。

 


『じっちょりんのあるくみち』

作・絵/かとう あじゅ
定価/1430円(税込)
対象/幼児から
文溪堂
2011年5月発行

ちいさないきものじっちょりんは、人間の気付かないところで、せっせと野の花の種を植えて歩きます。アスファルトの隙間や、電信柱の根本や……。雑草と呼ばれるような小さなきれいな花たちを愛でる気持ちが芽生えるあたたかな絵本です。

 


『わたしのおうち』

作/神沢 利子
絵/山脇 百合子
定価/1320円(税込)
対象/小学低学年から
あかね書房
1982年3月発行

春の野原を背景に、幼い姉と弟の心のふれあいと幼児の空想の世界を、素朴であたたかみあふれる文と絵で描いた絵本です。