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春の訪れとともに読み聞かせたい おすすめ絵本11選


どうして春が来るとうれしいの?

春を描いた絵本で、僕がまっさきに思い浮かんだのが『はなをくんくん』です。
冬のモノクロームな世界から駆け出した動物たちが、真っ白な雪のなかに、鮮やかな黄色い花を見つける場面は、まさに春の訪れのよろこびを一緒に体感できるすばらしい絵本です。

どうして春が来るとうれしい気持ちになるのか、その答えは絵本の中にいろいろ描かれています。花が咲いていつもの景色が美しく変わるから。あたたかくなって外に出かけたくなるから。虫たちや動物たちも外に出てきて、世界がにぎやかになるから……。春をテーマに描いた絵本は、外の気温と同じように心があたたかくなるものばかり。子どもたちの視線の先には、絵本にも描かれていないまた別の春のよろこびがあるかもしれません。


『はなをくんくん』

文/ルース・クラウス
絵/マーク・シーモント
訳/木島始

冬の森の中、雪の下で動物たちは冬眠をしています。野ねずみも、くまも、小さなかたつむりも……。でも、とつぜんみんなは目をさましました。はなをくんくんさせています。みんなはなをくんくんさせながら、雪の中をかけていきます。みんなとまって、笑って、踊りだしました。「ゆきのなかにおはながひとつさいてるぞ!」。やわらかいタッチの美しい絵と、詩のような文で、自然の摂理と喜びをやさしく子どもに語りかけます。

『つくし』

文・絵/甲斐信枝

春の野原に、いっせいに頭をだすつくし。その1年間のくらしをみずみずしく描きました。植物の不思議な世界にご招待します。「つくしだれのこ、すぎなのこ」ってほんとうかな?

『たんぽぽ』

文・絵/甲斐信枝

道ばたの花・たんぽぽは、つぼみから花ひらいたあと、綿毛となって空へ舞いあがり、見知らぬ土地に根をおろします。ドラマチックな一生をたどるたんぽぽのすがたを、精緻なタッチで描いた絵本。

『いちご』

文・絵/平山和子

畑で雪の下にうずもれながら寒い冬をこす、いちご。春あたたかくなると、つぼみをつけて小さな白い花をさかせました。花のあとには、青い小さな実がなりました。でも、この実はまだすっぱい。ほらほら、いちごの実が少しずつ赤くなってきましたよ。そして真っ赤に色づいたいちごは甘くてとってもおいしそう。いちごが成長し甘くなるまでの待ち遠しい気持ちがいちごの絵から伝わってくるようです。甘くなったいちごは、大事においしく「いただきます」。

『じっちょりんのあるくみち』

文・絵/かとうあじゅ

ちいさないきもの「じっちょりん」は、人間の気付かないところでは、せっせと野の花の種を植えて歩きます。アスファルトの隙間や、電信柱の根元や……。雑草と呼ばれるような小さなきれいな花たちを愛でる気持ちが芽生えるあたたかな絵本です。



『わたしのおうち』

文/かんざわとしこ
絵/やまわきゆりこ

春の野原を背景に、幼い姉と弟の心のふれあいと幼児の空想の世界を、素朴であたたかみあふれる文と絵で描いた絵本。

『ぐりとぐらのおおそうじ』

文/中川李枝子
絵/山脇百合子

雪に閉ざされた長い冬が終わった春の朝、ぐりとぐらが、窓を大きく開けて朝ごはんを食べていると、なんと家中ほこりだらけ! 「今日の仕事は、大掃除」と2ひきは張り切りますが、ほうきもはたきも雑巾も、すり切れて使いものになりません。そこで、ぐりとぐらは、ぼろ布を体中に巻きつけて、自分たちがほうきや雑巾になることにします。大掃除もぐりとぐらにかかると、こんなにダイナミックに楽しくなります。

『14ひきのぴくにっく』

文・絵/いわむらかずお

春です。おべんとうを作って、みんなで野原へピクニックに出発。おひさまぽかぽか、花もいっぱい。

『わたしとあそんで』

文/マリー・ホール・エッツ
絵/よだじゅんいち

原っぱにやってきた女の子が、ばったや、かえるや、うさぎやしかと遊ぼうと、みんなをつかまえようとします。でも、つかまえようとするとみんな逃げていってしまいます。誰も遊んでくれないので、女の子はしかたなく池のそばにこしかけて、水すましを眺めてじっとしていました。すると、逃げていったみんなが女の子のそばにもどってきてくれました。しかは女の子を頬をぺろりとなめてくれました。女の子はとってもうれしそう、みんなもとっても楽しそう。

『ねっこぼっこ』

文・絵/ジビュレ・フォン・オルファース
訳/秦理絵子

ねっこぼっこが春の準備をはじめたよ。服を縫ったり、虫のしたくを手伝ったり……。小さな生き物たちの命の輝きと大きな自然の摂理を親しみ深く描いた、オルファースの代表作。

『はるってどんなもの?』

文/あさのますみ
絵/荒井良二

パッパ、ピピ、ブー、ペーペー、ボッボは、エリちゃんのカーディガンに仲良く並んで付いているボタンの兄弟です。ある日のこと、エリちゃんが「春はもうすぐ」と言っているのを聞いた5人は考えます。暖かくなるとタンスにしまわれる5人は、春を知らないのです。そんな時のこと、エリちゃんのお母さんが出かけて、何日も帰らない日が続きました。やっと帰ってきたお母さんがやさしくだっこしていたのは……。