国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Award)について
国際アンデルセン賞は、1953年にIBBY(国際児童図書評議会)によって創設された、子どもの本の国際的な賞です。
賞の名称は、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなみます。
他の賞と決定的に違うのは、ある作品を対象にしたものではなく(1960年の第3回までは作品に対して授与されていた)、作家および画家の全業績を通じた児童文学への貢献が選考基準となっているところです。世界中の児童文学の質の向上に、はかり知れない影響を与えることから「小さなノーベル賞」ともいわれます。
現在は、作家賞と画家賞(1966年の第6回から設立)の2部門があり、IBBY各国支部より推薦された候補者の中から、国際選考委員会によってそれぞれ1名ずつ受賞者が選ばれます。授賞式は、2年ごとに開催されるIBBY世界大会の開会式にあわせて行われ、賞状とアンデルセンの肖像が刻まれたメダルが授与されます。
目次
- 作家編
- 画家編
◉歴代の作家賞
- 2020年
ジャクリーン・ウッドソン(Jacqueline Woodson、アメリカ) - 2018年
角野栄子(日本) - 2016年
曹文軒(中国) - 2014年
上橋菜穂子(日本) - 2012年
マリア・テレサ・アンドゥルエット(María Teresa Andruetto、アルゼンチン) - 2010年
デイヴィッド・アーモンド(David Almond、イギリス) - 2008年
ユルク・シュービガー(Jürg Schubiger、スイス) - 2006年
マーガレット・マーヒー(Margaret Mahy、ニュージーランド) - 2004年
マーティン・ワッデル(Martin Waddell、アイルランド) - 2002年
エイダン・チェンバーズ(Aidan Chambers、イギリス) - 2000年
アナ・マリア・マシャド(Ana Maria Machado、ブラジル) - 1998年
キャサリン・パターソン(Katherine Paterson、アメリカ) - 1996年
ウーリー・オルレブ(Uri Orlev、イスラエル) - 1994年
まど・みちお(日本) - 1992年
ヴァージニア・ハミルトン(Virginia Hamilton、アメリカ) - 1990年
トールモー・ハウゲン(Tormod Haugen、ノルウェー) - 1988年
アニー・M・G・シュミット(Annie M. G. Schmidt、オランダ) - 1986年
パトリシア・ライトソン(Patricia Wrightson、オーストラリア) - 1984年
クリスティーネ・ネストリンガー(Christine Nöstlinger、オーストリア) - 1982年
リギア・ボシュンガ・ヌーネス(Lygia Bojunga Nunes、ブラジル) - 1980年
ボフミル・ジーハ(Bohumil Říha、チェコスロヴァキア) - 1978年
ポーラ・フォックス(Paula Fox、アメリカ) - 1976年
セシル・ボトカー(Cecil Bødker、デンマーク) - 1974年
マリア・グリーペ(Maria Gripe、スウェーデン) - 1972年
スコット・オデール(Scott O’Dell、アメリカ) - 1970年
ジャンニ・ロダーリ(Gianni Rodari、イタリア) - 1968年
ジェームス・クリュス(James Krüss、西ドイツ)
ホセ・マリア・サンチェスシルバ(José Maria Sánchez-Silva、スペイン) - 1966年
トーベ・ヤンソン(Tove Jansson、フィンランド) - 1964年
ルネ・ギヨ(René Guillot、フランス) - 1962年
マインダート・ディヤング(Meindert DeJong、アメリカ) - 1960年
エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner、西ドイツ)
『わたしが子どもだったころ』 - 1958年
アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren、スウェーデン)
『さすらいの孤児ラスムス』 - 1956年
イエラ・レップマン(Jella Lepman、スイス、名誉賞)
エリナー・ファージョン(Eleanor Farjeon、イギリス)
『ムギと王さま』