幼児向け

ボローニャ国際絵本原画展について

1964年からイタリア・ボローニャで毎年春に開催されている「Bologna Children’s Book Fair(ボローニャ国際児童図書展)」は、世界の出版ビジネスをつなぐ場として賑わいます。今では1400を超える出展者と約30000人の訪問者が集まる規模になっています。

絵本のイラストレーションを対象にした国際コンクール「ボローニャ国際絵本原画展」は、フェアが主催するイベントのひとつです。プロ・アマ問わず、また出版・未出版に関わらず審査の対象となるため、新人作家の登竜門として世界中から多くの応募があります。

入選者の作品は日本でも展覧会が開催され、その年の夏頃、板橋区立美術館(東京)からはじまり、四日市市立美術館(三重)、石川県七尾美術館(石川)、太田美術館・図書館(群馬県)と2カ月おきに巡回していきます。


2022年度「ボローニャ国際絵本原画展」の入選者が発表されました

今年は世界91の国と地域から4345名の作品応募があり、315名のファイナリストの中から80名の受賞者が選ばれました。そのうち日本人入選作家は5名です。
▶2023年度 ボローニャ国際絵本原画展 入選者リスト|Bologna Children’s Book Fair


2023年度 日本人入選者

ファイナリスト
あんどう えりこ(Ando Erico)
あい めりこ(Merico Ai)
にしかわ なおこ(Nishikawa Naoko)
にしお はるか(Nishio Haruka)
わたなべ みちお(Watanabe Michio)
山本 まもる(Yamamoto Mamoru)

入選
あおき たかこ(Aoki Takako)
木村 友美(Kimura Yumi)
さぶ さちえ(Sabu Sachie)
スズキ トモコ(Suzuki Tomoko)
寺澤 智恵子(Terasawa Chieko)


「ボローニャ国際絵本原画展」をきっかけに活躍する絵本作家たち

現在活躍している絵本作家のなかにも、歴代の「ボローニャ国際絵本原画展」入選者がたくさんいます。
実は、僕が作家を目指してチャレンジしていた2000年代前半頃は、入選してもなかなか出版に結びつかないコンクールという印象がありました。絵本コンクールといいながら、審査対象が5枚のイラストレーションだけで、そのままでは絵本にできないこともそうですし、1990年代からの出版不況が原因で、積極的な新人発掘・育成がしにくかったこともあると思います。

それでも、やっぱり入選者の芸術レベルは他のそれに比べて圧倒的に高い。「本質」は変わりません。
だからこそ、出版までたどりついたひと握りの作家たちは、それぞれの表現力をいかんなく発揮し、子どもたちを中心に支持されてきました。まさに入選作家たちが自らの手で、「ボローニャ国際絵本原画展」の価値を高めてきた20年といえます。

エンブックスとしても、これまで6名の入選作家と絵本づくりに取り組んできました。これからももっとたくさんの入選作家と関わっていくつもりです。
「ボローニャ国際絵本原画展」は、必ずプロの作家になれることが約束されたコンクールではありませんが、登竜門としてチャレンジする価値のあるコンクールであることは間違いありません。


高畠 純

1983年グラフィック賞受賞
『わんわん わんわん』

『おどります』


樋勝 朋巳

1998年入選
『たいこ』


三浦 太郎

2001、2003、2004、2005、2006、2007年入選
『くっついた』


たかい よしかず

2001、2003、2006、2011年入選
『おさんぽ くろくま』


いまい あやの

2003、2004、2005、2006、2009年入選
『くつやのねこ』


いしかわ こうじ

2004年入選
『どうぶついろいろかくれんぼ』

『おめんです』


からさわ ようすけ

2005、2006年入選
『はい たっち』


よねづ ゆうすけ

2005年入選
『ぴたっ!』

『もぐもぐもぐ』


松村 真依子

2009年入選
『愛蔵版 絵のない絵本』

『ゆきちゃんのおさいふ』
9784905287247


刀根 里衣

2012年入選、2013年SM国際出版賞受賞
『ぴっぽのたび』

『トトとココのパーティー』
9784905287056


加賀谷 奏子

2014年入選
『おいしいものいっぱい』
9784905287162


miyauni(ミヤウニ)

2016年入選
『ぱたぱたえほん』

『しろいおひげ なにたべた?』


ミヤタ タカシ

2019年入選
『ぶーらん ぶーらん』

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国際アンデルセン賞について

国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Award)は、1953年にIBBY(国際児童図書評議会)によって創設された子どもの本の国際的な賞で、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなんで名付けられました。世界中の児童文学の質の向上に、はかり知れない影響を与えることから「小さなノーベル賞」ともいわれます。

他の賞と決定的に違うのは、ある作品を対象にしたものではなく(1960年の第3回までは作品に対して授与されていた)、作家および画家の全業績を通じた児童文学への貢献度が選考基準となっているところです。

作家賞と画家賞(1966年の第6回から設立)の2部門があり、IBBY各国支部より推薦された候補者の中から、国際選考委員会によってそれぞれ1名ずつ受賞者が選ばれます。授賞式は2年ごとに開催されるIBBY世界大会の開会式にあわせて行われ、賞状とアンデルセンの肖像が刻まれたメダルが授与されます。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

目次

  1. 作家編
  2. 画家編

歴代の作家賞

2022年

マリー・オード・ミュレル(Marie-Aude Murail、フランス)


2020年

ジャクリーン・ウッドソン(Jacqueline Woodson、アメリカ)


2018年

角野 栄子(日本)


2016年

曹文軒(中国)


2014年

上橋 菜穂子(日本)


2012年

マリア・テレサ・アンドゥルエット(María Teresa Andruetto、アルゼンチン)


2010年

デイヴィッド・アーモンド(David Almond、イギリス)


2008年

ユルク・シュービガー(Jürg Schubiger、スイス)


2006年

マーガレット・マーヒー(Margaret Mahy、ニュージーランド)


2004年

マーティン・ワッデル(Martin Waddell、アイルランド)


2002年 

エイダン・チェンバーズ(Aidan Chambers、イギリス)


2000年

アナ・マリア・マシャド(Ana Maria Machado、ブラジル)


1998年

キャサリン・パターソン(Katherine Paterson、アメリカ)


1996年

ウーリー・オルレブ(Uri Orlev、イスラエル)


1994年

まど みちお(日本)


1992年

ヴァージニア・ハミルトン(Virginia Hamilton、アメリカ)


1990年

トールモー・ハウゲン(Tormod Haugen、ノルウェー)


1988年

アニー・M・G・シュミット(Annie M. G. Schmidt、オランダ)


1986年

パトリシア・ライトソン(Patricia Wrightson、オーストラリア)


1984年

クリスティーネ・ネストリンガー(Christine Nöstlinger、オーストリア)


1982年

リギア・ボシュンガ・ヌーネス(Lygia Bojunga Nunes、ブラジル)


1980年

ボフミル・ジーハ(Bohumil Říha、チェコスロヴァキア)


1978年

ポーラ・フォックス(Paula Fox、アメリカ)


1976年

セシル・ボトカー(Cecil Bødker、デンマーク)


1974年

マリア・グリーペ(Maria Gripe、スウェーデン)


1972年

スコット・オデール(Scott O’Dell、アメリカ)


1970年

ジャンニ・ロダーリ(Gianni Rodari、イタリア)


1968年

ジェームス・クリュス(James Krüss、西ドイツ)

ホセ・マリア・サンチェスシルバ(José Maria Sánchez-Silva、スペイン)


1966年

トーベ・ヤンソン(Tove Jansson、フィンランド)


1964年

ルネ・ギヨ(René Guillot、フランス)


1962年

マインダート・ディヤング(Meindert DeJong、アメリカ)


1960年

エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner、西ドイツ)


1958年

アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren、スウェーデン)


1956年

イエラ・レップマン(Jella Lepman、スイス、名誉賞)

エリナー・ファージョン(Eleanor Farjeon、イギリス)

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『ごはん たべよ』

文/大阪YWCA千里子ども図書室
絵/大塚 いちお
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
2012年11月10日発行

ごはん食べよ。お茶碗に盛った、ほかほかのごはん。お味噌汁に、卵焼き。きゅうりとトマトとソーセージもね。おはしと、スプーンと、フォークを並べて、エプロンかけて、いただきまーす! 幼い子どもが毎日目にする食卓風景。いつも見慣れているものたちを、簡潔でリズミカルなことばと、あたたかくやわらかなタッチの絵で描きます。食事の準備が整っていくようすを、座って眺めているような気分にもなれる絵本です。


『おかゆ』

作/神田 ひかり
絵/川崎 由紀
定価/1320円(税込)
対象/5、6カ月頃から
エンブックス
2021年10月14日発行

この絵本では簡単で美味しいおかゆのつくりかたから、食べるところまでを優しく丁寧に描いています。赤ちゃんは絵本を読んでくれる親の声を聞きながら、自然とお口を「あーん」することでしょう。「おいしいね」を繰り返しているうちに、離乳食の不安や心配が興味へと変わり、楽しみになる。親が笑顔でいることが赤ちゃんの笑顔に繋がります。


『しろくまちゃんのほっとけーき』

作/わかやま けん
定価/880円(税込)
対象/0歳から
こぐま社
1972年発行

しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて……。焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。


『ノンタンもぐもぐもぐ』

作・絵/キヨノ サチコ
定価/660円(税込)
対象/1歳から
偕成社
1987年8月発行

もぐもぐもぐ。ノンタンなにたべてるのかな? うさぎさんは? くまさんは? 身近な食べものへの興味や認識をひろげます。


『ぱっかーん!』

作/砂糖 ゆき
定価/1320円(税込)
対象/1歳頃(離乳食後期)から
エンブックス
2022年9月11日発行

「ぱっかーん!」とユーモラスな音(オノマトペ)を繰り返すたびに、色々な食材がダイナミックに形を変えていく。赤ちゃんは、耳で楽しみ、目で驚き、次第に鮮やかに描かれた食材たちに興味を持つことでしょう。さあ、今日の献立は何かな。離乳食に慣れてきた1歳ごろからおすすめしたい食べもの絵本です。


『おくちをあーん』

作/きむら ゆういち
絵/長谷川 義史
定価/990円(税込)
対象/1、2歳から
ひさかたチャイルド
2010年5月発行

いろいろな動物のママが、子どもの口に食べ物をあーん! 子どもたちは大きな口でもぐもぐ、おいしいね! 親子でまねっこして楽しい、しかけ絵本。


『おいしい おと』

文/三宮 麻由子
絵/ふくしま あきえ
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
2008年12月31日発行

今日のごはんは何かな? 春巻き、ウィンナ、わかめのみそ汁、レタスにプチトマト。春巻きを食べると、どんな音がするかな? ウィンナやレタスはどうかな? ある日の食卓の、おいしい音が勢ぞろい。これを読んだら、食事がよりいっそう楽しくなること請合い! くいしんぼさんの手が、あっちからも、こっちからも伸びてきますよ。


『ぐりとぐら』

作/なかがわ りえこ
絵/おおむら ゆりこ
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1967年1月20日発行

お料理することと食べることが何より好きな野ねずみのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけました。目玉焼きにしようか卵焼きにしようか考えたすえ、カステラを作ることにしました。でも、卵があまり大きくて運べません。そこでフライパンをもってきて、その場で料理することにしました。カステラを焼くにおいにつられて、森じゅうの動物たちも集まってきます……。みんなの人気者ぐりとぐらは、この絵本で登場しました。


『はらぺこあおむし』

作/エリック・カール
訳/もり ひさし
定価/1320円(税込)
対象/4歳から
偕成社
1976年5月発行

小さなあおむしは、もりもりと食べつづけて美しい蝶になった。数や曜日の認識をおりこみ、穴あきのしかけをこらした斬新な絵本。

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目次

  1. 作家編
  2. 画家編

◉歴代の画家賞

    1. 2022年
      イ・スジ(Suzy Lee、韓国)


    1. 2020年
      アルベルティーヌ・ズッロ(Albertine Zullo、スイス)


    1. 2018年
      イーゴリ・オレイニコフ(Igor Oleynikov、ロシア)


    1. 2016年
      ロートラオト・ズザンネ・ベルナー(Rotraut Susanne Berner、ドイツ)


    1. 2014年
      ホジェル・メロ(Roger Mello、ブラジル)


    1. 2012年
      ピーター・シス(Peter Sís、チェコ共和国)


    1. 2010年
      ユッタ・バウアー(Jutta Bauer、ドイツ)


    1. 2008年
      ロベルト・イノチェンティ(Roberto Innocenti、イタリア)


    1. 2006年
      ヴォルフ・エァルブルッフ(Wolf Erlbruch、ドイツ)


    1. 2004年
      マックス・ベルジュイス(Max Velthuijs、オランダ)


    1. 2002年
      クェンティン・ブレイク(Quentin Blake、イギリス)


    1. 2000年
      アンソニー・ブラウン(Anthony Browne、イギリス)


    1. 1998年
      トミー・ウンゲラー(Tomi Ungerer、フランス)


    1. 1996年
      クラウス・エンジカット(Klaus Ensikat、ドイツ)


    1. 1994年
      イエルク・ミュラー(Jörg Müller、スイス)


    1. 1992年
      クヴィエタ・パツォウスカー(Kveta Pacovská、チェコスロヴァキア)


    1. 1990年
      リスベート・ツヴェルガー(Lisbrth Zwerger、オーストリア)


    1. 1988年
      ドゥシャン・カーライ(Dusan Kállay、チェコスロヴァキア)


    1. 1986年
      ロバート・イングペン(Robert Ingpen、オーストラリア)


    1. 1984年
      安野 光雅(日本)


    1. 1982年
      ズビグニエフ・ルィフリツキ(Zbigniew Rychlicki、ポーランド)

    1. 1980年
      赤羽 末吉(日本)


    1. 1978年
      スベン・オットー(Svend Otto S.、デンマーク)


    1. 1976年
      タチヤーナ・マーヴリナ(Tatjana Mawrina、ソ連)


    1. 1974年
      ファルシード・メスガーリ(Farshid Mesghali、イラン)


    1. 1972年
      イブ・スパング・オルセン(Ib Spang Olsen、デンマーク)


    1. 1970年
      モーリス・センダック(Maurice Sendak、アメリカ)


    1. 1968年
      イジー・トルンカ(Jirí trnka、チェコスロヴァキア)


    1. 1966年
      アロイス・カリジェ(Alois Carigiet、スイス)

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◎エルンスト・クライドルフ
1863年、ベルン生まれ。幼少の頃から草花や虫を観察しスケッチをすることが大好きで、20歳になると画家を志してミュンヘンへ移り住む。しかし、美術アカデミーの学費を稼ぐための多忙な生活から体調を崩し、南バイエルンのパルテンキルへンで療養生活を送ることに。アルプスの大自然で幼い頃に夢中だった草花や虫の世界と再会し、そのよろこびが生涯にわたる創作のテーマとなっていった。1898年に出版された『花のメルヘン』は大成功を収め、絵本画家としての大きな一歩を踏み出す。ヨーロッパにおける絵本画家の草分け的存在。

 

『くさはらのこびと』

訳/大塚 勇三
定価/1320円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1970年9月5日発行

朝の輝かしさ、小人の結婚式のはなばなしさ、バッタを馬にした決闘の緊迫感……。草原に住む小人たちの生活と冒険が、美しいスイスの自然をバックにして、あざやかに展開していきます。

 


『ふゆのはなし』

訳/大塚 勇三
定価/1430円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1971年3月発行

冬、3人の小人が雪をかきわけて、いとこの7人の小人を訪ねていきます。そこには白雪姫がきているのです。深い雪と氷を舞台に、小人と白雪姫のあたたかい交流を美しい絵で描ききったスイスの代表的な古典絵本。

 


『バッタさんのきせつ』

訳/佐々木田 鶴子
定価/1650円(税込)
対象/2、3歳から
ほるぷ出版
2012年4月発行

草や花、虫や動物たちを愛情あふれるまなざしで見つめ、ユーモアいっぱいの絵本にしました。

 


◎アロイス・カリジェ
1902年、トゥルン生まれ。11人兄弟の7番目として、貧しい田舎で幼少期を過ごしたが、その後、州都クールへ引っ越した。装飾芸術の見習いの後、1923年からはチューリッヒでグラフィックデザイナーとして技術を学んでいく。39年までの活動で取り組んだ作品に、「パリ万国博覧会」でのスイスパビリオンのジオラマや、「スイス全国博覧会」の公式ポスターデザインなどがある。故郷のトゥルンで休日を過ごしている中で大自然に魅了され、そこに戻って暮らすことを決意、さらに自身の芸術的方向性を絵画へと変えた。

 

『大雪』

文/ゼリーナ・ヘンツ
訳/生野 幸吉
定価/1980円(税込)
対象/小学中学年から
岩波書店
1965年12月発行

アルプスの山の小さな村にくらすきょうだい、ウルスリとフルリーナのお話。ふりしきる雪のなか、明日のそり大会のためにふもとの村まで毛糸のかざりを買いに行ったフルリーナが、なかなか帰ってきません。ウルスリは心配して妹をさがしに出かけますが……。

 


『ウルスリのすず』

文/ゼリーナ・ヘンツ
訳/大塚 勇三
定価/2200円(税込)
対象/小学中学年から
岩波書店
1973年12月発行

アルプスの山おくに元気な男の子ウルスリが住んでいます。明日はすず行列のおまつり。村の男の子たちは牛の首につけるすずを鳴らして冬をおいだし、春を迎えます。ウルスリはいちばん大きなすずを手に入れて、先頭に立ちたいとはりきります。

 


『フルリーナと山の鳥』

文/ゼリーナ・ヘンツ
訳/大塚 勇三
定価/2420円(税込)
対象/小学中学年から
岩波書店
1974年12月発行

フルリーナはキツネにおそわれそうになっていたオオライチョウのひなを見つけ、飼いならそうとしますが……。アルプスのきびしく美しい自然と、そこに住む人々の素朴な生活を描きます。

 


◎ハンス・フィッシャー
1909年、ベルン生まれ。ジュネーブの美術学校で装飾画を、チューリッヒの芸術学校で版画を学んだ後、パリに渡り働きながら絵を学んだ。帰国後はショーウィンドウの飾り付け、舞台美術、新聞の挿絵などいろいろな仕事をするが、過労で倒れてしまう。療養のために家族と校外に引越し、釣りをしたり植物のスケッチをしたり、子どもと遊んだりして静かに暮らす中、長女ウルスラのために『ブレーメンのおんがくたい』を描いた。このとき絵本が自分の芸術表現にとって最適なものだと感じ、以降3人の子どもたちのために絵本を創作する。

 

『こねこのぴっち』

訳/石井 桃子
定価/1650円(税込)
対象/4、5歳から
岩波書店
1954年12月10日発行

リゼットおばあさんの家に住んでいる子ねこのぴっちは、ほかのきょうだいたちとはちがうことをして遊びたいと思いました。ところが、アヒルのまねをして池で泳ごうとしておぼれてしまいます。

 


『ブレーメンのおんがくたい』

文/グリム
訳/瀬田 貞二
定価/1540円(税込)
対象/5、6歳から
福音館書店
1964年4月15日発行

飼い主に見放されたろばといぬとねことおんどりが、ブレーメンの町の音楽隊にはいろうとそろって出かけます。途中で日が暮れて、やっとたどりついたのは、なんとどろぼうの家でした。おんどりはねこの上に、ねこはいぬの上に、いぬはろばの上にたって、いっせいに窓から部屋へなだれこみました。驚いたどろぼうたちはいったんは逃げだしますが、再び家にもどってきます。4ひきは家の中で寝ていましたが……。ゆかいなグリムの昔話絵本です。

 


『たんじょうび』

訳/大塚 勇三
定価/1540円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1965年10月1日発行

リゼッテおばあちゃんは、ネコやイヌやメンドリやヤギなど、たくさんの動物たちと一緒に幸せに暮らしています。今日は、おばあちゃんの76才のお誕生日。おばあちゃんが村へ買い物に行っている間に、動物たちはお誕生日のお祝いをしようと大奮闘します。ロウソクを76本買いにいったり、卵を36個も産んでケーキを焼いたり、花をつんだり……。夕方にくたびれて帰ってきたおばあちゃんをすばらしい贈り物が待っていましたよ。

 


『長ぐつをはいたねこ』

訳/やがわ すみこ
定価/1320円(税込)
対象/5、6歳から
福音館書店
1980年5月20日発行

あるとき、粉屋が死んで、3人の息子たちは遺産を分けることになりました。1番目の息子は風車を、2番目の息子はロバをもらいましたが、3番目の末息子は、たった1匹のねこだけでした。落ち込む末息子に、ねこは長ぐつと袋を1つ用意するようにたのみます。ねこは末息子が用意した長ぐつをはくと袋を背おい、なんと王様のところへでかけていきました。ねこはいったい何をするつもりなのでしょう? 末息子はいったいどうなるのでしょうか?

 


◎フェリックス・ホフマン
1911年、アーラウ生まれ。バーゼルの美術学校を経て、ドイツの美術学校で木版画とイラストを学び、35年に帰郷。アトリエを構え画家として活動する傍ら、市立中学校の美術教師として生活する。36年に結婚、1男3女に恵まれた。しかし、第二次世界大戦により多くの時間を兵役で費やすこととなり、父親として子どもたちに手描きの絵本をつくるように。家族だけの楽しみだったこれらの絵本は、1949年に『ラプンツェル』を皮切りに出版され、その後世界中で親しまれた。

 

『ねむりひめ』

文/グリム
訳/瀬田 貞二
定価/1430円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1963年10月1日発行

子どもがいない王さまとお妃さまのもとに、待望の女の子が生まれました。そこで、王さまは盛大なお祝いをひらき、うらないおんなたちを招待します。招待されたうらないおんなたちは、次々に王女に贈りものをします。ところが、ひとりだけ招待されなかったことを恨みに思った13番目のうらないおんなが、「ひめは、15になったら、つむにさされて、たおれてしぬぞ!」と叫びます。うらないを恐れた王さまとお妃さまは、姫をお城の塔にとじこめてしまいます。

 


『おおかみと七ひきのこやぎ』

文/グリム
訳/瀬田 貞二
定価/1540円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1967年4月1日発行

おおかみを家にいれないよう注意しなさい。おかあさんやぎはこやぎたちにそういって森に食べものを探しにでけます。こやぎたちは、おおかみの「しわがれ声」や「黒い足」をしっかり見ぬいて、おおかみを追い払います。しかし、おおかみは知恵を働かせて「しわがれ声」を「きれいな声」に、「黒い足」を「白い足」に変えて再びこやぎたちの家にやってきます。こやぎたちは、とうとうおおかみに騙されて家の扉をあけてしまいます。

 


『クリスマスのものがたり』

訳/しょうの こうきち
定価/1430円(税込)
対象/5、6歳から
福音館書店
1975年10月10日発行

ユダヤの国に、ヨセフとマリヤという若い男女がいました。ある日、天使ガブリエルがマリヤの前に現れ、「男の子を身ごもるだろう」と伝えにきました。そしてクリスマスの夜、ヨセフとマリヤの間に男の子が生まれ、天使の予言どおりにイエス・キリストと名付けました。宗教を抜きにしても、これほど感動的で劇的な物語はほかにないでしょう。

 


『くまの皮をきた男』

訳/佐々 梨代子、野村 泫
定価/1540円(税込)
対象/幼児から
こぐま社
2012年7月発行

「くまの毛皮を着て、身体を洗わず、神にも祈らずに7年間生きのびれば、金持ちにしてやる」。悪魔と契約を交わした若者は“くまっ皮”と名乗って放浪の旅を続けますが……。

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『こねこが にゃあ』

作/ひろの たかこ
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
2020年1月10日発行

かごの中から、ちいさな耳がのぞいています。お母さん猫が呼ぶと……「にゃあ」と鳴いて、かわいい子猫が出てきました。紙袋の中からも、カーテンの陰からも、「にゃあ、にゃあ」。みんなお母さん猫のもとにやってきます。猫はちょっとしたすき間に、いつの間にか入り込んでいることがあります。そんな子猫たちのしぐさを、やさしく愛情たっぷりに描きました。愛らしい子猫たちのかくれんぼをお楽しみください。

 


『にゃん にゃん』

作/せな けいこ
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
2018年1月15日発行

白、黒、トラ、ミケ、ブチのこねこたちが、いっしょに遊ぼうと抱っこした女の子の腕から逃げだします。駆けていった先で待っていたのは、お母さんねこ。こねこたちは、にゃんにゃんにゃんと嬉しそうにおっぱいを飲みます。貼り絵で表現されたねこたちが魅力的な絵本です。

 


『ねこのジンジャー』

作/シャーロット・ヴォーク
訳/小島 希里
定価/1540円(税込)
対象/2歳から
偕成社
1997年10月発行

ねこのジンジャーの平穏な生活に入りこんできた黒い子ねこ。2匹のねこの出会いを、軽くのびやかなタッチで描くほのぼの絵本。

 


『なまえのないねこ』

作/竹下 文子
絵/町田 尚子
定価/1650円(税込)
対象/3歳から
小峰書店
2019年4月25日発行

八百屋や書店、パン屋、蕎麦屋、喫茶店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」に憧れている、ひとりぼっちの猫。ある日、お寺の猫に「自分で好きな名前をつければいいじゃない」と言われ、名前を探すことに。名前のない猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは?

 


『ちいさなねこ』

作/石井 桃子
絵/横内 襄
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1967年1月20日発行

小さな子猫がお母さん猫の見ていない間に、ひとりで家の外へとびだしました。外には危険なものがいっぱい。子どもに捕まりそうになったり、車にひかれそうになったり、大きな犬に追いかけられたり。その度に危機一髪で難を逃れるます。とうとう追いつめられて鳴いていると、お母さん猫は子猫の声を遠くからでも聞きつけてちゃんと探してくれました。お母さん猫はしっかりと子猫をくわえて家へ帰って行きます。

 


『ながいながい ねこのおかあさん』

文/キューライス
絵/ヒグチ ユウコ
定価/1320円(税込)
対象/3歳から
白泉社
2020年11月2日発行

子猫のおかあさんは、体が長い長い猫。ある風が強い日、子猫は遠くまで吹き飛ばされてしまいます。おかあさんの顔を見たくて、心細い思いのままひたすら走る子猫。さて、子猫はおかあさんに会えるのでしょうか? 親子の愛情を描いたお話です。

 


『11ぴきのねこ』

作/馬場 のぼる
定価/1320円(税込)
対象/4歳から
こぐま社
1967年発行

11ぴきののらねこたちは、いつもおなかぺこぺこ。ある日じいさんねこに、湖に大きな魚がいると教えられ出かけていきます。大格闘の末、やっと怪魚を生け捕りにしますが……。あっと驚くどんでん返しが大人気。

 


『100万回生きたねこ』

文・絵/佐野 洋子
定価/1540円(税込)
対象/幼児から
講談社
1977年10月19日発行

100万年も しなない ねこが いました。100万回も しんで、100万回も いきたのです。りっぱな とらねこでした。100万人の人が、そのねこが しんだとき なきました。ねこは、1回も なきませんでした。読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。

 


『てつぞうはね』

作/ミロコ マチコ
定価/1540円(税込)
対象/幼児から
ブロンズ新社
2013年9月発行

てつぞうはね、わたしのねこ。しろくてふかふかのねこ。すわるとおにぎりみたい。てつぞうの大こうぶつは、ハムとパイナップル。スースーするにおいも大好きなんだ。春はさくらの花びらをおいかけて、夏はひんやりする、せんめんだいで寝るよ。だけど、8回目の冬、てつぞうはちいさく、ちいさくなって……

 


『ネコヅメのよる』

作/町田 尚子
定価/1540円(税込)
対象/幼児から
WAVE出版
2016年5月発行

猫たちの秘密、教えます。ある日、猫は気付きます。「あれ? もしかしてそろそろ……」その夜。「まちがいない、今夜だ」猫は家をそうっと抜け出し出かけていきます。

 


『タンゲくん』

作/片山 健
定価/1320円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1992年10月20日発行

ある日、片方の目がつぶれた1匹の猫が、家の中にのっそり入ってきました。わたしの膝の上に座ってなついています。翌日も、布団の上で気持ちよさそうにのどをゴロゴロいわせています。タンゲくんはうちの猫になりました。勉強をするときも、掃除をするときも、一緒にいます。でも、外へ出かけて行ってしまうから、どこでなにをしているかわかりません。タンゲくんのことを大好きな女の子の健気な女心が描かれています。

 


『こねこのぴっち』

文・絵/ハンス・フィッシャー
訳/石井 桃子
定価/1650円(税込)
対象/4、5歳から
岩波書店
1954年12月10日発行

リゼットおばあさんの家に住んでいる子ねこのぴっちは、ほかのきょうだいたちとはちがうことをして遊びたいと思いました。ところが、アヒルのまねをして池で泳ごうとして、おぼれてしまいます。

 


『ねこはるすばん』

作/町田 尚子
定価/1650円(税込)
対象/5、6歳から
ほるぷ出版
2020年9月10日発行

にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。とおもいきや……? 猫だってカフェに行くし、身だしなみを整える。──あなたのしらない猫の世界。「ねこがおとなしく、るすばんしてるとおもうなよ」。

 


『ぼくはいしころ』

作/坂本 千明
定価/1650円(税込)
対象/小学低学年から
岩崎書店
2020年9月30日発行

ぼくは街でひとり暮らす猫。だれもぼくのことを気にとめない。道端の石ころと同じ。でもある日「こんばんは」と声をかけてくる人間がいた。紙版画で描く、ある黒猫の物語。

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『いきものづくし ものづくし 1』

絵/松岡 達英、田中 豊美、大田黒 摩利、廣野 研一、角 愼作、河井 いづみ、鈴木 周作
定価/2420円(税込)
対象/幼児から
福音館書店
2021年3月5日発行

自然が生み出してきた“いきもの”と、ひとが作り出してきた“もの”の多様性を大画面で見せる全12巻のシリーズ。1巻は、「くだもの」(松岡達英)、「つの」(田中豊美)、「くちばし」(大田黒摩利)、「およぎのとくいなさかな」(廣野研一)、「ぶんぼうぐ」(角愼作)、「くつ」(河井いづみ)、「むかしのてつどう」(鈴木周作)の7テーマです。巻末の封筒に入っている別冊「よんでたのしむ いきものづくし ものづくし」では、各テーマごとに興味を広げる話題を紹介。

 


『おすしのずかん』

作/大森 裕子
定価/968円(税込)
対象/幼児から
白泉社
2016年12月発行

このお寿司って、どんなお魚? お寿司いっぱい、お魚もいっぱい! まぐろ、さーもん、たい、ひらめ。たこ、いか、たまご に てりやきちきんろーる。みんなが大好きなお寿司と、お寿司になるお魚の図鑑ができました。楽しみながら、お寿司や魚の形や名前が覚えられます。

 


『あれあれ? そっくり!』

作/今森 光彦
定価/1430円(税込)
対象/幼児から
ブロンズ新社
2014年7月発行

はじめて昆虫の魅力にであう絵本。あれあれ? はっぱかな? かれはかな? こえだかな? 木かな? そっとちかづくと……みえてくる! あれあれ? ふくろうや、おさるがこっちをみているよ! かくれんぼやおしゃれをたのしむ昆虫たちは、自然の中に身をひそめている。目をこらして、そっとちかづくと、みえてくる!

 


『はっけんずかん うみ』

絵/西片 拓史
監修/武田 正倫、河戸 勝、今泉 忠明
定価/2178円(税込)
対象/幼児から
学研
2017年6月30日発行

しかけをめくると、魚が砂から出てきたり、クラゲと魚が共生していたり、イルカが食べ物を見つけたり。魚やクジラ、タコ、アザラシなど、海の生き物の生態がよくわかる。美しい写真も満載。海の生き物の不思議がぎっしり詰まった、楽しいしかけ絵本の図鑑。

 


『はたらくじどうしゃ 1』

作・絵/山本 忠敬
定価/660円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1972年10月1日発行

ブルドーザ、パワーショベル、ロードローラ……。簡単に構造まで図鑑的に描いた絵本。

 


『だいこんだんめん れんこんざんねん』

作/加古 里子
定価/990円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
2010年10月15日発行

「中がどうなっているか知りたい!」と思う気持ちは、おとなにも子どもにもあることでしょう。果物から、建築物、海の底まで、切ることによって現れる新鮮な視点の広がりを、作者一流のユーモアとともに楽しみましょう。

 


『動物の見ている世界』

作/ギヨーム・デュプラ
訳/渡辺 滋人
定価/2640円(税込)
対象/小学低学年から
創元社
2014年11月6日発行

猫はとてもひどい近眼。牛と馬は真正面がよく見えない。鳥は人間よりもずっとよく見えていて、ヘビは動きを敏感に察知する目を持っている。動物や昆虫の目に世界はどのようにうつっているのかを、ひと目で分かる仕掛で表現した、世界で初めての視覚絵本。親子で楽しめ、科学の面白さを自然に体感できる、画期的な大判絵本です。

 


『MAPS(マップス)新・世界図絵』

作・絵/レクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ
定価/3520円(税込)
対象/小学低学年から
徳間書店
2014年9月10日発行

ポーランドで人気の絵本作家夫妻が、世界の42か国をすみからすみまで調べあげ、まる3年かけて、地図とイラストをかきました。食べ物、歴史的な建物、有名な人物、動物、植物…さまざまな分野を計4000以上のイラストで楽しく紹介します。198か国の国旗と正式名称も掲載。

 


『世界恐竜発見地図』

文・絵/ヒサ クニヒコ
定価/2035円(税込)
対象/小学低学年から
岩崎書店
2017年5月27日発行

探険! 発見! 地図のたび。なんと地球は恐竜だらけだった!? 世界のどこで、日本のどこで、どんな恐竜が見つかっているか? この絵本図鑑を開けば、それがわかります! すべて描き下ろしで、登場する恐竜はなんと600頭! 恐竜、翼竜、魚竜を掲載し、類書にはない圧倒的な情報量。

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目次

  1. ミリオンセラー絵本 1950〜60年代
  2. ミリオンセラー絵本 1970年代
  3. ミリオンセラー絵本 1980年代
  4. ミリオンセラー絵本 1990年代〜

 


  1. 『だるまさんが』 278万部
    作/かがくい ひろし
    2008年発行
  2.  


  3. 『はらぺこあおむし』(ボードブック版) 273万部
    作/エリック・カール
    訳/森 比左志
    1997年発行
  4.  


  5. 『だるまさんの』 193万部
    作/かがくい ひろし
    2008年発行
  6.  


  7. 『だるまさんと』 193万部
    作/かがくい ひろし
    2009年発行
  8.  


  9. 『そらまめくんのベッド』 144万部
    作・絵/なかや みわ
    1999年発行
  10.  


  11. 『ウォーリー ハリウッドへいく』 138万部
    文・絵/マーティン・ハンドフォード
    訳/唐沢 則幸
    1993年発行
  12.  


  13. 『うずらちゃんのかくれんぼ』 132万部
    作/きもと ももこ
    1994年発行
  14.  


  15. 『ウォーリー ゆめのくにだいぼうけん!』 129万部
    文・絵/マーティン・ハンドフォード
    訳/唐沢 則幸
    1997年発行
  16.  


  17. 『アンパンマンをさがせ! ミニ1』 123万部
    原作/やなせ たかし
    考案/石川 ゆり子
    2002年発行
  18.  


  19. 『くれよんのくろくん』 120万部
    作・絵/なかや みわ
    2001年発行
  20.  


  21. 『ぴょーん』 111万部
    文・絵/まつおか たかひで
    2000年発行
  22.  


  23. 『いないいないばああそび』(ボードブック版) 110万部
    文・絵/木村 裕一
    2003年発行
  24.  


  25. 『くっついた』 110万部
    作/三浦 太郎
    2005年発行
  26.  


  27. 『アンパンマンのたべものあいうえお』 106万部
    原作/やなせ たかし
    1999年発行
  28.  


  29. 『どんなにきみがすきだかあててごらん』 104万部
    文/サム・マクブラットニィ
    絵/アニタ・ジェラーム
    訳/小川 仁央
    1995年発行
  30.  


  31. 『バムとケロのおかいもの』 104万部
    作/島田 ゆか
    1999年発行
  32.  


  33. 『そらまめくんとめだかのこ』 103万部
    作・絵/なかや みわ
    2000年発行
  34.  


  35. 『ぼく、アンパンマン!』 103万部
    原作/やなせ たかし
    2007年発行
  36.  


  37. 『100かいだてのいえ』 103万部
    作/いわい としお
    2008年発行
  38.  


  39. 『バムとケロのさむいあさ』 102万部
    作/島田 ゆか
    1996年発行
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目次

  1. 食べ物を大切にする心が育まれる絵本
  2. 食べることに興味を持ち楽しみになる絵本
  3. 好き嫌いしないように考えるきっかけになる絵本
  4. 行儀よく食事することを教えてくれる絵本
  5. 食事とからだの健康の関係がわかる絵本

 


◎食べ物を大切にする心が育まれる絵本

 

『やさいさん』

作/tupera tupera
定価/1045円(税込)
対象/赤ちゃんから
学研プラス
2010年7月22日発行

にんじんやじゃがいもなど、子どもの大好きなやさいがユーモアたっぷりにグラフィカルなイラストで暖かく描かれる。ダイナミックな楽しいしかけで次のページをめくるのが楽しみな、やさいが次々に現れるファーストブック。

 


『やさい』

作/平山 和子
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1982年9月30日発行

「はたけで そだった だいこん」。わさわさと茂った葉を引っ張ると、土のなかから白い大根が顔を出す。「やおやさんに ならびました。ふとった だいこんですよ」。葉を短く切られたたくさんの大根がどっしりと横たわっている。大根、キャベツ、トマト、ほうれんそう、さつまいも。それぞれの野菜が畑に生えている様子を見開きで見せ、次の見開きで八百屋に並ぶ様子を見せていく。

 


『くだもの』

作/平山 和子
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1981年10月20日発行

すいか、もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常子どもたちが食べるくだものを、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた、いわば果物の画集。

 


『しんでくれた』

詩/谷川 俊太郎
絵/塚本 やすし
定価/1430円(税込)
対象/2歳から
佼成出版社
1997年4月25日発行

「うし しんでくれた そいではんばーぐになった ありがとう うし」。谷川俊太郎氏の詩が絵本になりました。心に深くとどく言葉と、力強い絵で「命をいただく」ことの意味を伝えます。声に出して読めば、生きる力が湧く一冊。

 


『14ひきのかぼちゃ』

作/いわむら かずお
定価/1320円(税込)
対象/3歳から
童心社
1997年4月25日発行

「これはかぼちゃの種、いのちのつぶだよ」。そうおじいさんが言って、一家は種まきをした。たった一つぶのかぼちゃの種から、つるが育って、収穫して、盛大なかぼちゃパーティーを開くまでを、ねずみさんと一緒に体験する。

 


『もったいないばあさんの いただきます』

作・絵/真珠 まりこ
定価/1650円(税込)
対象/幼児から
講談社
2009年6月26日発行

食べものをのこすなんて、もったいない! 「いただきます」は、命をいただくということ。自然の恵み、いただく命、大切に作られた食べもの、ありがとうって残さないように食べようね。第20回「けんぶち絵本の里大賞・びばからす賞」、第5回「ようちえん絵本大賞」受賞作品。

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