おすすめの絵本

『たいこ』

文・絵/樋勝 朋巳
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
2019年10月5日発行

 


10月に発売されたばかりの新刊幼児絵本です。2歳から対象なので赤ちゃん絵本になるのかな。

いさぎよいタイトルと、表紙に描かれたなんともチカラの抜けたゆるいキャラクターに惹かれて思わず手にとりました。“思わず手にとらせる”というのはすごいことですよ。

トントントトトン トントントトトン、誰かがたいこをたたいています。「なかまにいれて」 仲間がひとり増えました。トントンポコポコ トントンポコポコ、ふたりでたいこをたたいていると、「なかまにいれて」 またひとりやってきました。

ページをめくるごとにだんだん仲間が増えて、なぜだかみんな揃ってたいこをたたく。増えてはたたく繰り返しの展開。好き。

いかにも楽しそうな様子の絵からは、にぎやかなたいこの音と笑い声までも聞こえてくるようです。それにあわせて「トントン ポコポコ ペタペタ ボーン」と文字も踊るようにデザインされているから、音読すると自然に大きな声が出て盛り上がることが容易に想像できます。これは赤ちゃんにウケるだろうなあ。

突然ワニが登場する「転」も味わい深い。僕の最近一番のヒット作です。
1.2.1.2のリズムで展開する絵本はこれまで作ってきた経験がありますが、1.2.3.4とどんどん盛り上がる展開の絵本も作ってみたいなあ!

作家の樋勝朋巳さんは「ボローニャ国際絵本原画展」の入選作家だそう。このゆるいキャラクターは「クネクネさん」といって、実はシリーズ化されていました。他も読んでみたい。

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目次

  1. 2000年〜2021年度
  2. 1980年〜1999年度
  3. 1960年〜1979年度
  4. 1938年〜1959年度

 


歴代の受賞作品 1980年〜1999年度

 

  1. 1999年 『雪の写真家ベントレー』
  2. 文/ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン
    絵/メアリー・アゼアリアン
    BL出版

     


  3. 1998年 『Rapunzel』
  4. 作/ポール・O・ゼリンスキー

     


  5. 1997年 『土でできた大男ゴーレム』
  6. 作/デイヴィッド・ウィズネスキー
    訳/まつなみ ふみこ
    新風舎

     


  7. 1996年 『バックルさんとめいけんグロリア』
  8. 作/ペギー・ラスマン
    訳/東 春見
    徳間書店

     


  9. 1995年 『スモーキーナイト』
  10. 文/イヴ・バンティング
    絵/ディヴィッド・ディアス
    岩崎書店

     


  11. 1994年 『おじいさんの旅』
  12. 作/アレン・セイ
    訳/大島 英美
    ほるぷ出版

     


  13. 1993年 『つなのうえのミレット』
  14. 作/エミリー・アーノルド・マッカリー
    訳/津森 優子
    文溪堂

     


  15. 1992年 『かようびのよる』
  16. 作/デヴィッド・ウィーズナー
    訳/当麻 ゆか
    徳間書店

     


  17. 1991年 『Black and White』
  18. 作/デビッド・マコーレイ

     


  19. 1990年 『ロンポポ』
  20. 絵/エド・ヤング
    訳/藤本 朝巳
    古今社

     


  21. 1989年 『Song and Dance Man』
  22. 文/カレン・アッカーマン
    絵/ステファン・ガメル

     


  23. 1988年 『月夜のみみずく』
  24. 文/ジェイン・ヨーレン
    絵/ジョン・ショーエンヘール
    訳/くどう なおこ
    偕成社

     


  25. 1987年 『Hey, Al』
  26. 文/アーサー・ヨリンクス
    絵/リチャード・エギエルスキー

     


  27. 1986年 『急行「北極号」』
  28. 絵/クリス・ヴァン・オールズバーグ
    訳/村上 春樹
    あすなろ書房

     


  29. 1985年 『Saint George and the Dragon』
  30. 再話/マーガレット・ホッジス
    絵/トリーナ・シャート・ハイマン

     


  31. 1984年 『栄光への大飛行』
  32. 作/アリス&マーティン・プロヴィンセン
    訳/今江 祥智
    BL出版

     


  33. 1983年 『影ぼっこ』
  34. 作/ブレーズ・サンドラール
    絵/マーシャ・ブラウン
    訳/おのえ たかこ
    ほるぷ出版

     


  35. 1982年 『ジュマンジ』
  36. 絵/クリス・ヴァン・オールズバーグ
    訳/辺見 まさなお
    ほるぷ出版

     


  37. 1981年 『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』
  38. 絵/アーノルド・ローベル
    訳/三木 卓
    文化出版局

     


  39. 1980年 『にぐるまひいて』
  40. 文/ドナルド・ホール
    絵/バーバラ・クーニー
    訳/もきがずこ
    ほるぷ出版

     

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目次

  1. 2000年〜2021年度
  2. 1980年〜1999年度
  3. 1960年〜1979年度
  4. 1938年〜1959年度

 


歴代の受賞作品 1960年〜1979年度

 

  1. 1979年 『野うまになったむすめ』
  2. 絵・文/ポール・ゴーブル

     


  3. 1978年 『ノアのはこ舟』
  4. 絵・文/ピーター・スピア
    訳/松川 真弓
    評論社

     


  5. 1977年 『絵本アフリカの人びと』
  6. 絵/ディロン夫妻
    文/マーガレット・ムスグローブ
    訳/西江 雅之
    偕成社

     


  7. 1976年 『どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの』
  8. 絵/ディロン夫妻
    文/ヴェルナ・アールデマ
    訳/やぎた よしこ
    ほるぷ出版

     


  9. 1975年 『太陽へとぶ矢』
  10. 絵・文/ジェラルド・マクダーモット
    訳/神宮 輝夫
    ほるぷ出版

     


  11. 1974年 『ダフィと小鬼』
  12. 絵/マーゴット・ツェマック
    再話/ハーヴ・ツェマック

     


  13. 1973年 『The Funny Little Woman』
  14. 絵/ブレア・レント
    再話/アーリーン・モーゼル

     


  15. 1972年 『きょうはよいてんき』
  16. 絵・文/ノニー・ホグローギアン
    訳/あしの あき
    ほるぷ出版

     


  17. 1971年 『おはなし おはなし』
  18. 絵・再話/ゲイル・E・ヘイリー
    訳/あしの あき
    ほるぷ出版

     


  19. 1970年 『ロバのシルベスターとまほうのこいし』
  20. 絵・文/ウィリアム・スタイグ
    訳/瀬田 貞二
    評論社

     


  21. 1969年 『空とぶ船と世界一のばか』
  22. 絵/ユリー・シュルヴィッツ
    再話/アーサー・ランサム
    訳/神宮 輝夫
    岩波書店

     


  23. 1968年 『Drummer Hoff』
  24. 絵・文/エド・エンバリー

     


  25. 1967年 『へんてこりんなサムとねこ』
  26. 絵・文/エバリン・ネス
    訳/猪熊 葉子
    佑学社

     


  27. 1966年 『Always Room for One More』
  28. 絵/ノニー・ホグローギアン
    文/ソーシー・ニック・レオーダス

     


  29. 1965年 『ともだちつれてよろしいですか』
  30. 絵/ベニ・モントレゾール
    文/ドゥ・レニア
    訳/渡辺 茂男
    童話館出版

     


  31. 1964年 『かいじゅうたちのいるところ』
  32. 絵・文/モーリス・センダック
    訳/じんぐう てるお
    冨山房

     


  33. 1963年 『ゆきのひ』
  34. 絵・文/エズラ・ジャック・キーツ
    訳/木島 始
    偕成社

     


  35. 1962年 『あるひねずみが……』
  36. 絵・再話/マーシャ・ブラウン
    訳/八木田 宜子
    冨山房

     


  37. 1961年 『Baboushka and the Three Kings』
  38. 絵/ニコラス・シジャコフ
    文/ルース・ロビンス

     


  39. 1960年 『クリスマスまであと九日』
  40. 絵・文/マリー・ホール・エッツ
    文/アウロラ・ラバスティダ
    訳/田辺 五十鈴
    冨山房

     

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目次

  1. 2000年〜2021年度
  2. 1980年〜1999年度
  3. 1960年〜1979年度
  4. 1938年〜1959年度

 


歴代の受賞作品 1938年〜1959年度

 

  1. 1959年 『チャンティクリアときつね』
  2. 絵/バーバラ・クーニー
    訳/平野 敬一
    ほるぷ出版

     


  3. 1958年 『すばらしいとき』
  4. 絵・文/ロバート・マックロスキー
    訳/渡辺 茂男
    福音館書店

     


  5. 1957年 『木はいいなあ』
  6. 絵/マーク・シーモント
    文/ジャニス・メイ・ユードリイ
    訳/西園寺 祥子
    岩波書店

     


  7. 1956年 『かえるだんなのけっこんしき』
  8. 絵/フェドール・ロジャンコフスキー
    再話/ジョン・ラングスタッフ
    訳/さくま ゆみこ
    光村教育図書

     


  9. 1955年 『シンデレラ』
  10. 絵/マーシャ・ブラウン
    作/シャルル・ペロー
    訳/まつの まさこ
    福音館書店

     


  11. 1954年 『マドレーヌといぬ』
  12. 絵・文/ルドウィッヒ・ベーメルマンス
    訳/瀬田 貞二
    福音館書店

     


  13. 1953年 『おおきくなりすぎたくま』
  14. 絵・文/リンド・ウォード
    訳/渡辺 茂男
    福音館書店

     


  15. 1952年 『みつけたものとさわったもの』
  16. 絵/ニコラス・モードヴィノフ
    文/ウィリアム・リプキンド
    訳/晴海 耕平
    童話館出版

     


  17. 1951年 『The Egg Tree』
  18. 絵・文/キャサリン・ミルハウス
    訳/福本 友美子
    徳間書店

     


  19. 1950年 『ツバメの歌』
  20. 絵・文/レオ・ポリティ
    訳/石井 桃子
    岩波書店

     


  21. 1949年 『The Big Snow』
  22. 絵・文/ベルタ&エルマー・ヘイダー

     


  23. 1948年 『しろいゆき あかるいゆき』
  24. 絵/ロジャー・デュボアザン
    文/アルビン・トレッセルト
    訳/江國 香織
    BL出版

     


  25. 1947年 『ちいさな島』
  26. 絵/レナード・ワイズガード
    文/ゴールデン・マクドナルド
    訳/谷川 俊太郎
    童話館出版

     


  27. 1946年 『The Rooster Crows』
  28. 絵・文/モード&ミスカ・ピーターシャム

     


  29. 1945年 『おやすみかみさま』
  30. 絵/エリザベス・オートン・ジョーンズ
    文/レイチェル・フィールド
    訳/なかむら たえこ
    燦葉出版社

     


  31. 1944年 『たくさんのお月さま』
  32. 絵/ルイス・スロボトキン
    文/ジェームズ・サーバー
    訳/中川 千尋
    徳間書店

     


  33. 1943年 『ちいさいおうち』
  34. 絵・文/バージニア・リー・バートン
    訳/石井 桃子
    岩波書店

     


  35. 1942年 『かもさんおとおり』
  36. 絵・文/ロバート・マックロスキー
    訳/渡辺 茂男
    福音館書店

     


  37. 1941年 『They Were Strong and Good』
  38. 絵・文/ロバート・ローソン

     


  39. 1940年 『エブラハム・リンカーン』
  40. 絵・文/イングリ&エドガー・パーリン・ドーレア

     


  41. 1939年 『メイリイとおまつり』
  42. 絵・文/トマス・ハンドフォース

     


  43. 1938年 『Animals of the Bible, A Picture Book』
  44. 絵/ラスロップ

     

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『さんかくサンタ』

さく/tupera tupera
対象/赤ちゃんから

さんさんさんかく さんかくサンタ まんまるふくろを せなかにしょって しかくいおうちに はいっていった――さんかく・まる・しかくで愛らしいクリスマスのおはなしができました。この質感、手触り感。まるで織物のよう。シンプルな展開だからこそ、生きてくる味わいです。

『まどから おくりもの』

さく/五味 太郎
対象/3歳から

窓の中にちらっとみえる姿をみて、サンタさんは贈り物を選んで配ります。ところが意外! 穴あきしかけの効果抜群、楽しさ最高。

『ぐりとぐらのおきゃくさま』

文/中川 李枝子
絵/山脇 百合子
対象/3歳から

森で雪合戦をしていたぐりとぐらは、雪の上に大きな足跡を見つけました。足跡は森をぬけ、原っぱを通り、ぐりとぐらの家まで続いていました。ドアを開けると玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバーと白いマフラー、そして赤い帽子がかかっています。いったいだれ? そのときいい匂いがしてきたので、台所にいってみると、そこにはまっ白なひげのおじいさんが焼きたてのケーキを作って、待っていました。ぐりとぐらのクリスマスの絵本です。

『てぶくろ』(ウクライナ民話)

絵/エウゲーニー・M・ラチョフ
訳/内田 莉莎子
対象/3歳から

おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員! そこにおじいさんが手袋を探しにもどってきました。さあ、いったいどうなるのでしょうか?

『クリスマスの三つのおくりもの』

文・絵/林 明子
対象/3歳から

クリスマスに、かすみちゃん・れいちゃん・もっくんの3兄弟が活躍する、手のひらサイズの絵本、3冊セットです。

『しんせつなともだち』

文/方 軼羣
絵/村山 知義
訳/君島 久子
対象/3歳から

食べものがない寒い冬のことです。お腹がすいたうさぎが、かぶをふたつ見つけました。ひとつだけ食べて、もうひとつを同じようにお腹をすかせているろばに届けますが、ろばは留守でした。うさぎはろばの家にかぶをおいていきます。家に帰ってきたろばは、かぶにびっくりします。ちょうどさつまいもを手にいれたばかりだったろばは、かぶを今度は山羊に届けます。思いやりの心をのせたかぶが、動物たちのもとをめぐる「ぐるぐる話」。

『くろうまブランキー』

文/伊東 三郎
絵/堀内 誠一
対象/4歳から

黒馬のブランキーは、主人の家をつくるために一生懸命働いても、小屋も作ってもらえません。やがて年とったブランキーは、主人に力いっぱいたたかれて、道に倒れてしまいます。その晩、サンタクロースが天からおりてきて、しずかにその首をなでると……。フランスのフレネ学校の共同創作を原作とした、静かなクリスマス絵本。絵本作家堀内誠一の第一作です。

『マドレーヌのクリスマス』

文・絵/ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳/江國 香織
対象/4歳から

パリの、つたのからまる古い屋敷に住んでいる12人の女の子。クリスマスの前の晩、屋敷中がかぜで寝込んでしまいました。ただ一人、おちびで勇敢なマドレーヌだけがてきぱき働いていると、玄関をたたく音が聞こえて……。

『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』

文・絵/ジャネット&アラン・アルバーグ
訳/佐野 洋子
対象/4歳から

ジグソーパズル、すごろく、のぞき絵手紙などが本に入っています。1992年度ケイト・グリーナウェイ賞受賞。

『100にんのサンタクロース』

文・絵/谷口 智則
対象/4歳から

100にんのサンタが住む街では、100にんいろいろなサンタがみんなで力を合わせて、1年がかりでクリスマスの準備をします。地図を作ったり、プレゼントの準備をしたり、衣装を作ったり。お天気を作る練習もします。そしてとうとうクリスマスの日、プレゼントを配り終えたサンタたちだけのお楽しみとは…。100にんみんなそれぞれいろんな役割があるサンタさんの絵本。

『さむがりやのサンタ』

文・絵/レイモンド・ブリッグズ
訳/すがはら ひろくに
対象/4歳から

「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのは、サンタクロース。寒さに愚痴をいい、煙突に文句をいいながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。南の島に憧れながら、一日の仕事をおえると、お風呂にはいり、ビールを一杯飲んで、ごちそうを楽しみます。トナカイたちにおいしいえさをあげることも忘れていません。皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースを描いたクリスマスにぴったりの絵本です。

『ちいさなもみのき』

文・絵/マーガレット・ワイズ・ブラウン
訳/上條 由美子
対象/4歳から

小さなモミの木は、ある日、男の人によって掘り出され、家へと運び込まれました。その家には病気で歩けない男の子がいたのです。男の子とモミの木はクリスマスを一緒に過ごします。そして冬が終わるとモミの木はまた森に返されるのです。それから何年もクリスマスが来るたびに、モミの木は男の子と共に楽しく過ごしました。けれど、ある冬、いつになっても男の人は、モミの木を掘り出しにはきませんでした。男の子が心配でたまらないモミの木は……。

『クリスマスのものがたり』

文・絵/フェリクス・ホフマン
訳/生野 幸吉
対象/5歳から

スイスの画家ホフマンが、キリスト誕生の物語を真正面から描いた作品です。宗教を抜きにしても、これほど感動的で劇的な物語はほかにないでしょう。

『おおきいツリー ちいさいツリー』

文・絵/ロバート・バリー
訳/光吉 夏弥
対象/5歳から

もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのお屋敷に届けられたのは、見たこともないような大きなクリスマスツリーでした。大広間に立ててみると、ツリーは大きすぎて、天井につっかえて曲がってしまいます。そこで執事のバクスターは、先っぽをちょん切り、小間使いのアデレードに渡しました。アデレードがツリーを机の上に置いてみると、やはり少し大きすぎます。そこでアデレードも、ツリーの先っぽをちょん切って、庭師のチムへ渡します。ここでもやはり、ツリーの先っぽは切られることに……。一本の大きなクリスマスツリーから始まる、ユーモアたっぷりの可愛らしい物語。切られてしまったツリーの先っぽは、みんなに喜ばれ、それぞれのその場にぴったり合ったサイズのツリーとして、一緒に幸せなクリスマスを迎えるのです。

『ばあばのおうち』

ばあばのおうち
文/村上萌
絵/湯浅望
対象/5歳から

幼い主人公の女の子ありさは、大きな庭のあるばあばのお家に遊びに行くことが大好き。例えば、庭のお花をつんでブーケにして朝のテーブルに飾ると楽しいことや、相手の姿が見えなくなるまでずっと手をふって見送ることなど、何気ない暮らしの中に、ばあばが教えてくれた大切なことが散りばめられています。春、夏、秋、冬と、四季がめぐるように展開し、クリスマスの様子も季節の色で美しく描かれた絵本です。

『こびとのくつや』

文/グリム
絵/いもと ようこ
対象/5歳から

正直者の靴屋さん。でもだんだん貧しくなり、ついに靴一足分の皮だけになってしまいます。ところが翌朝、不思議なことに見事な靴ができていて、すぐに売れました。同じことが続いたある夜、靴屋さんが工房をのぞいてみると、二人のこびとがあらわれて……。グリム童話の名作です。

『クリスマスのあかり チェコのイブのできごと』

文/レンカ・ロジノフスカー
絵/出久根 育
訳/木村 有子
対象/5歳から

チェコのクリスマスイブ。小さな男の子フランタが、ひとりで教会へむかいます。イエス様の生まれ故郷ベツレヘムから届いた灯りを、家のランプのろうそくにわけてもらうのです。しかし教会で思わぬ失敗をし、あわてて逃げだすことに。それでも、とちゅうで出あった気のどくなおじいさんを助けるために、知恵と勇気をふりしぼります。小さなフランタのやさしさに、心にぽっと灯がともるようなあたたかい気持ちにさせられます。

『やかまし村のクリスマス』

文/アストリッド・リンドグレーン
絵/イロン・ヴィークランド
訳/おざき よし
対象/6歳から

やかまし村の子どもはクリスマスが来るととっても楽しくなります。みんなでたきぎを運んで、ツリーをかざって準備をするのです。ロングセラークリスマス絵本。

『クリスマスがちかづくと』

文/斉藤 倫
絵/くりはら たかし
対象/6歳から

セロはクリスマスが大嫌い。クリスマスはいつも、おとうさんもおかあさんも家にいないから。おかあさんはデパートの仕事がいそがしいし、おとうさんもどこかに出かけたまま帰ってこない。10歳になったセロは、おかあさんに思い切ってきいてみました。「どうして、おとうさんはクリスマスがちかづくと、家に帰ってこなくなるの?」おとうさんの驚くような秘密を知って、セロの小さな閉じた世界は開かれ、大きく広がっていきます。

『クリスマス』

文・絵/バーバラ・クーニー
訳/安藤 紀子
対象/6歳から

コールデコット賞作家、バーバラ・クーニーが、美しい挿絵とともにクリスマスの歴史や習慣をコンパクトに教えてくれる本。

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『ぺんぎんたいそう』

作/齋藤 槙
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
2016年6月5日発行

「ぺんぎんたいそうはじめるよ。いきをすって~、はいて~。くびをのばして~、ちぢめて~。おなかとあたまをぴったんこ」。水族館や動物園でおなじみのペンギン。そのユニークな動きや、伸び縮みをして姿かたちが変わる様子は、まるで体操をしているかのようです。読みながら、思わず身体が動いてしまう絵本です。

 


『あかちゃんたいそう』

作/鈴木 まもる
定価/1034円(税込)
対象/赤ちゃんから
小峰書店
2011年2月7日発行

ねこさんと、ほっぺとほっぺ、すりすりすり。ここちよいリズムの言葉とともに、体を動かして遊べる、親子で楽しむスキンシップ絵本。子育て日記で赤ちゃんの姿を描いてきた作者が、親子のふれあいのために描いた絵本です。

 


『うさこちゃんのだんす』

文・絵/ディック・ブルーナ
訳/松岡 享子
定価/770円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
2009年9月25日発行

うさこちゃんは、先生にダンスを教わりました。とても上手にできたので、みんなに見せに行くことにしました。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。お友だちのくまのぼりすやぶたのうたこさんにも見せましたよ。そして、みんなと一緒に踊りました! うさこちゃんの仲間が勢ぞろいして、うさこちゃんと一緒に踊ります。大好きな家族やお友だちと踊る楽しさがいっぱいの作品です。

 


『みんなでたいそう』

文/新沢 としひこ
絵/長谷川 義史
監修/三石 知佐子
定価/1540円(税込)
対象/2歳から
童心社
2004年9月1日発行

けんちゃんたいそうはじまるよ。みんなで一緒に腕を回して、ケンタカタッタ ケンタッタ! すると、うさちゃんがやってきて……

 


『パンダ なりきりたいそう』

作/いりやま さとし
定価/1100円(税込)
対象/幼児から
講談社
2016年10月13日発行

「なりきりたいそう はじめるよ」チューリップ、バナナ、おにぎり、ひこうき……、何かになりきるのって、たのしいね! さあ、絵本を見ながら、パンダといっしょに、おもいっきり体をうごかそう!

 


『おどります』

作/高畠 純
定価/1320円(税込)
対象/幼児から
絵本館
2005年6月発行

「メケメケ フラフラ メケメケ フラフラ」と、ぶたがおどります。うまがおどります。いぬがおどります。かばがぞうがおどります。ついつい踊りだしたくなるとびきりたのしいナンセンス絵本です。

 


『ブタとタコのダンス』

作・絵/長 新太
定価/本体1200円(税込)
対象/3歳から
学研プラス
2005年5月26日発行

いいお天気のある日。ブタが海辺を歩いていると、タコがピューッと飛んできて、なんとブタの鼻の穴に入っちゃった! さあ、ブタとタコはこれからどうなるでしょう? リズミカルな文章と、コミカルな展開が楽しい、ナンセンス絵本。

 


『うさぎのダンス』

文・絵/彩樹 かれん
定価/1100円(税込)
対象/4、5歳から
ひさかたチャイルド
1998年8月発行

しかけ絵本。うさぎさんたちのダンスに入りたくて、うさぎに化けようとする子だぬきのポンちゃん。でも、失敗ばかり。そこで、にんじんを食べて再挑戦!

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小さな子どもとのおでかけには、いろいろと心配がつきものです。せめて荷物をすっきりさせられたら、いくらか気分が楽になるというもの。
特に赤ちゃん絵本のジャンルでは最近よく見かけるようになってきた厚紙絵本(ボードブック)ですが、実は人気絵本の中にもTPOに応じて使い分けができるように、「おでかけ版」として持ち歩きやすいミニサイズにしたり、頑丈な厚紙絵本にしたりと横展開している作品があります。

かばんにすっぽり入る「小さめサイズの厚紙絵本」が手元にあると、安心して親子でおでかけを楽しめそうです。

 


おでかけ版『いないいないばああそび』

文・絵/きむら ゆういち
サイズ/幅17 x 高15 cm
定価/858円(税込)
対象/0歳から
偕成社
2003年10月発行

おかあさんと子どもの間でくり返されてきた“いないいないばあ”を、ゆかいな遊びの絵本に。かわいいキャラクターがいっぱい!

 


『しましまぐるぐる』

絵/柏原 晃夫
サイズ/幅17.4 x 高17.4 cm
定価/968円(税込)
対象/0歳から
学研プラス
2009年4月9日発行

あかちゃんが注目する黒を中心に、2ヶ月児でも見やすいコントラストの強い配色にデザインしたベイビーブック。あかちゃんが生まれながらに反応する『顔』や、反応のいいとされる『しましま』と『ぐるぐる』がいっぱいのかわいくてきれいな絵本。

 


『かお かお どんなかお』ミニ版

作/柳原 良平
サイズ/幅13 x 高14.2 cm
定価/770円(税込)
対象/0歳から
こぐま社
2015年発行

楽しい顔、悲しい顔、笑った顔、泣いた顔、いたずらな顔……。さまざまな顔の表情を大胆にデフォルメして切り絵で表現した“表情の絵本”。赤ちゃんはもちろん、幼児も絵本を見ながら百面相をして楽しんでいます。

 


『ぎゅっ』ミニ版

作・絵/ジェズ・オールバラ
サイズ/幅15 x 高13 cm
定価/946円(税込)
対象/0歳から
徳間書店
2011年10月26日発行

森の中をさんぽしていたさるのジョジョくん、友だちの動物がみんな「ぎゅっ」としているのを見ているうちに、すっかりママが恋しくなってしまいます。「ママー!」……読んでる大人も子どもも、心のなかがほっこりしてきて思わず「ぎゅっ」としたくなる絵本。

 


『どうぶついろいろかくれんぼ』

作/いしかわ こうじ
サイズ/幅16 x 高16 cm
定価/968円(税込)
対象/0歳から
ポプラ社
2006年5月発行

なにがかくれているのかな? いろんな形のかたぬきページをめくると、かくれていたどうぶつが次々とあらわれる楽しいしかけ絵本。

 


ボードブック版『もいもい』

作/市原 淳
監修/開 一夫
サイズ/幅12 x 高12 cm
定価/1320円(税込)
対象/赤ちゃんから
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2018年11月15日発行

東京大学あかちゃんラボ発。あかちゃんといっしょに作ったあかちゃんのための絵本です。

 


『じゃあじゃあびりびり』

作・絵/まつい のりこ
サイズ/幅14 x 高14 cm
定価/660円(税込)
対象/1歳から
偕成社
1983年7月発行

「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」「みず じゃあじゃあじゃあ」、楽しく明解な絵とリズミカルなことば。音から物を認識する絵本です。

 


ボードブック版『はらぺこあおむし』

作/エリック・カール
訳/もり ひさし
サイズ/幅18 x 高13 cm
定価/990円(税込)
対象/2歳から
偕成社
1997年10月発行

小さなあおむしは、もりもりと食べつづけて美しい蝶になった。数や曜日の認識をおりこみ、穴あきのしかけをこらした斬新な絵本。

 


ボードブック版『パパ、お月さまとって!』

作/エリック・カール
訳/もり ひさし
サイズ/幅13 x 高18 cm
定価/990円(税込)
対象/3歳から
偕成社
1997年10月発行

娘に月をせがまれて、パパは本当に月を連れてきた! 画面が左右上下に広がるしかけで、空の高さや月の満ち欠けを表現した絵本。

 


『100かいだてのいえ』ミニ版

作/いわいとしお
サイズ/幅13 x 高18 cm
定価/990円(税込)
対象/3歳から
偕成社
2015年7月発行

空まで届くふしぎな家を、のぼって探検しよう! 縦にながい画面が大迫力、いろいろな生きものに会いながら頂上をめざします。

 


『どこミニ どうぶつ どこ?』

作/山形 明美
絵/大畑 俊男
サイズ/幅15.5 x 高15.5 cm
定価/715円(税込)
対象/幼児から
講談社
2007年11月6日発行

かわいい写真絵本「どこ?」シリーズから再編集された手のひらサイズ絵本です。

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絵本には実際に存在する町や風景を舞台にしたものも数多く存在します。こうした作品は、作家自身の生まれ故郷であったり、あるいは長く暮らした場所であることが多く、だからこそ描かれた世界に説得力があります。その説得力が子どもをお話の世界へと引き込み、いつのまにか作品が原風景として心に留まるのでしょう。長く愛される名作には、確かな理由があるのです。

大人になって絵本の舞台になった風景を前にすると、懐かしい思いや不思議な気分と一緒に、物語の記憶が一気に蘇ることもあるかもしれません。はじめてみる風景なのに、はじめてではない風景です。その瞬間に、絵本の持つ力のすごさを改めて体感することになると思います。

 


『11ぴきのねこ』

文・絵/馬場 のぼる

11ぴきののらねこたちは、いつもおなかぺこぺこ。ある日じいさんねこに、湖に大きな魚がいると教えられ出かけていきます。大格闘の末、やっと怪魚を生け捕りにしますが……。あっと驚くどんでん返しが大人気。

舞台/青森県三戸町

 


『しゅっぱつしんこう!』

文・絵/山本 忠敬

大きな駅から特急列車に乗り、山の麓の駅で急行列車に、そして普通列車に乗りかえて山間の小さな駅に着くまでを、目に映るままに克明に描いた乗物の絵本。

舞台/岩手県宮古市「岩泉線」

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『あかまんまとうげ』

作/岩崎 京子
絵/いわさき ちひろ

お母さんが赤ちゃんを産むため入院するあいだ、かっこちゃんはお山のおばあちゃんのところへ行くことに……。そこはお母さんが小さい頃過ごしたところでした。

舞台/長野県上水内郡信濃町黒姫高原

 


『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』

文・絵/いわむら かずお

山奥の夜行列車に動物たちが乗りこんできました。そして口ぐちに人間の身勝手は許せないといいます。自然の大切さを語るファンタジー絵本。

舞台/栃木県益子町「真岡線」

 


『出発進行! 里山トロッコ列車』

文・絵/かこ さとし

蒸気機関車がガラス窓のない吹き抜けのトロッコ列車を引っぱります。沿線には見所がいっぱい。里山の自然を肌で感じることができ、さらに歴史、地理にまつわる話を交えながら、ローカル線の旅を案内します。

舞台/千葉県市原市「小湊鐵道」

 


『はじめてのおつかい』

文/筒井 頼子
絵/林 明子

みいちゃんはママに頼まれて牛乳を買いに出かけます。自転車にベルを鳴らされてどきんとしたり、坂道で転んでしまったり、ひとりで歩く道は緊張の連続です。坂をあがると、お店につきました。お店にはだれもいません。みいちゃんは深呼吸をして、「ぎゅうにゅうください」と言いました。でも、小さな声しかでません。お店の人は、小さいみいちゃんには気がつかないみたい……。

舞台/東京都目黒区自由が丘

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『おさかないちば』

文・絵/加藤 休ミ

お寿司屋さんで、お父さんが注文したタイラギという貝のことが気になった「ぼく」は、お寿司屋さんの大将に魚市場に連れていってもらえることになりました。朝、まだ暗いうちから早起きして着いた市場はいったいどんなところなのでしょうか。

舞台/東京都中央区築地市場

 


『とん ことり』

文/筒井 頼子
絵/林 明子

山の見える町に引っ越してきたばかりのかなえ。お父さん、お母さんと荷物の整理をしていると、「とんことり」。玄関の方で小さな小さな音がしました。かなえが玄関に行ってみると、そこにはすみれの花束が落ちています。次の日は、たんぽぽが3本、その次の日は、手紙が郵便受けに入っています。だれからでしょう?ふしぎな「郵便物」をめぐって、新しいお友だちとの出会いを描いた絵本です。

舞台/静岡県伊豆市

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『狐』

文/新美 南吉
絵/長野 ヒデ子

キツネツキの迷信におびえる子どもの姿の内面の動揺を追いながら、母子の強く熱い愛と信頼を感動的に描きます。新美南吉最晩年の傑作。

舞台/愛知県半田市

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『旅の絵本 Ⅷ』

絵/安野 光雅

繊細な筆使いで、世界各地を舞台に旅の楽しさを描いてきた絵ばかりの絵本、『旅の絵本』。八巻目となる今回の旅の舞台は、待望の日本です。お花見や田植え、お祭りに紅葉と、季節の移り変わりとともに、電気が普及する前のなつかしい日本の風景が描かれています。

舞台/富山県南砺市

 


『こんとあき』

文・絵/林 明子

こんは、あきのおばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみです。あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしましました。あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家にでかけます。あきは、電車でこんとはぐれたり、犬に連れさられたこんを探したりと、何度も大変なめにあいます。こんとあきは無事におばあちゃんの家にたどりつくことができるのでしょうか? 互いがかけがえのない存在であるこんとあきの冒険の物語。

舞台/鳥取市福部町「鳥取砂丘」

 


『めっきらもっきらどおんどん』

文/長谷川 摂子
絵/降矢 なな

かんたがお宮にある大きな木の根っこの穴から落ちて訪れた国は、何ともへんてこな世界でした。そこの住人“もんもんびゃっこ”“しっかかもっかか”“おたからまんちん”とかんたは仲良しになり、時のたつのを忘れて遊び回ります。けれどもすでに夜。遊び疲れてねむった3人のそばで、心細くなったかんたが「おかあさん」と叫ぶと……躍動することばと絵が子どもたちを存分に楽しませてくれるファンタジーの絵本です。

舞台/島根県平田市「宇美神社」

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『だいちゃんとうみ』

文・絵/太田 大八

だいちゃんは夏休みを海辺の村で過ごします。川えびすくい、釣り、浜辺の食事、水遊びと、暗くなるまで遊んでいると、「晩ごはんのでけたよう。はよ、おいで」と、お母さんの声がします。

舞台/長崎県大村湾

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しりとり遊びは良いことだらけ

 

小学生の姪っ子は、今でも退屈になると「しりとり」遊びをしようと誘ってきます。
普段は遠距離なので、「LINE」でしりとりすることもあるくらい好きな遊びのひとつです。使える言葉が増えてくると、楽しいですよね。

よくよく考えてみると、しりとりは日本語に適したゲームです。「りんご→ゴリラ→ラッパ」と、言葉と声に出した音が一致するからこそ、「ご、ご、ごからはじまる言葉ってなんだっけ……」と考えることができます。

英語の場合だと、「apple」の語尾の発音は「る」なのに、「E」ではじまる言葉を探さなければいけません。これだと難しくてゲームになりません。

大人が子どもに読んであげることが大前提の絵本と同じで、しりとりも必ず2人以上必要、ひとりじゃできない遊びというのも良いなと思います。遊びであって、コミュニケーションでもある。子どもは言葉の幅を広げるアタマの体操になるし、親にとっては道具がいらないというのもありがたいところです。

とはいえ、だんだん慣れてくるとエンドレスになりがちなので、そんなときは絵本を参考に「終わりかた」を知っておくと役に立つかもしれません。

 


『どうぶつしりとりえほん』

作/薮内 正幸
定価/880円(税込)
対象/赤ちゃんから
岩崎書店
2010年10月5日発行

らっこ→こあら→らくだ……と、美しい絵とともにしりとりをします。赤ちゃんからの読み聞かせに最適です。最後はびっくりの動物が?

 


『おしり しりしり』

作/長野 ヒデ子
絵/長谷川 義史
定価/1430円(税込)
対象/2歳から
佼成出版社
2007年8月1日発行

「おしり しりしり しりとりすきで おしり しりしり しりとりあそび♪」。「おしり」で始まったしりとりは、どこへ行き着くのでしょう……? 親子で踊り出しちゃうほど、楽しい絵本です。

 


『ままです すきです すてきです』

文/谷川 俊太郎
絵/タイガー立石
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1992年2月15日発行

不思議で奇妙なしりとり遊びの絵本。「たぬききつねねこ……」に始まって、ページを繰るごとに思いがけない展開で言葉と言葉が結びつき、とてもおかしな空想の世界へ読者を誘います。

 


『ぶたたぬききつねねこ』

作/馬場 のぼる
定価/1100円(税込)
対象/3歳から
こぐま社
1978年発行

子どもの大好きなしりとり遊びの絵本。朝「おひさま」が「まど」と「どあ」を照らすと、家の中から「あほうどり」が出てきて……。しりとりのことばだけなのに、絵を追ってゆくと愉快なお話が見えてきます。

 


『うんこしりとり』

作・絵/tupera tupera
定価/968円(税込)
対象/3歳から
白泉社
2013年10月発行

こいきな「うんこ」と「しりとり」が奇跡の出会い。こきみよいしりとりで、ことばもどんどん覚える! こどもにはこそばゆいうんこ問題も、ここちよくてこころはずむ「うんこタイム」に変身?!

 


『ぐりとぐらのしりとりうた』

作/なかがわ りえこ
絵/やまわき ゆりこ
定価/660円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
2009年9月10日発行

「一月はおしょうがつつるとかめめでたいいずみのみずをのむ……」「十二月はしわすすみずみのすすすすはらい……」。軽快なリズムにのって、一月から十二月までの季節感たっぷりに、しりとりが次々に登場します。個性的で愛らしい動物たちに、子どもたちに大人気のぐりとぐらが加わって、楽しさ満点。絵と言葉のみごとなハーモニーをお楽しみください。

 


『しりとりのだいすきなおうさま』

作/中村 翔子
絵/はた こうしろう
定価/1430円(税込)
対象/3歳から
すずき出版
2001年6月発行

なんでもしりとりの順に並んでいないと気がすまない王様、料理の順番も、もちろんしりとり。そして最後は好物プリンと決まっています。間違ってラーメンなんかで食事が終わろうものなら、王様はかんかんです。悪戦苦闘する家来たちは、そんな王様をこらしめてやろうと、ある作戦を考えました。

 


『しりとりあそびえほん』

文/石津 ちひろ
絵/荒井 良二
定価/1100円(税込)
対象/3歳から
のら書店
2002年発行

おおきくなるしりとり、ちいさくなるしりとり、色のしりとりなどの、楽しいしりとりがいっぱい! 鮮やかな色彩の絵も魅力的な絵本です。

 


『しりとり』

作・絵/安野 光雅
定価/990円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
2021年2月5日発行

あさひ、ひしもち、ちからこぶ……ページをめくって絵をたどり、しりとりで遊びましょう。おしりが「ん」になったらおしまいです。あれ、最後のページまで読んでも「ん」にならない? そんなひとは、最初のページに戻ると続きが始まりますよ。何度もくりかえし遊べて、美しい絵が目にも楽しい、安野光雅流のしりとり絵本です。

 


『しりとりしましょ! たべものあいうえお』

作/さいとう しのぶ
定価/1980円(税込)
対象/幼児から
リーブル
2005年11月発行

しりとりしましょ! はじめは「あ」ではじまる楽しい「たべものしりとりあいうえお」。「あ」から「ぽ」まで67音ではじめられます。「ん」がつくたべものを出したら「しりとり番犬」がきます。

 


『てっちゃんの しりとりライオン』

作/もとした いづみ
絵/日隈 みさき
定価/1430円(税込)
対象/幼児から
PHP研究所
2007年8月1日発行

てっちゃんは、お母さんに玄関の前の掃除をたのまれました。玄関の前から、門の前、門の外へと落ち葉掃きをしていると……小さなかわいいライオンに出会いました。ライオンが、てっちゃんの持っている物をみて、「それなあに?」と聞くので、「ちりとりと ほうき」と教えてあげました。すると、「ちりとり」を「しりとり」と聞き間違えたライオンは、そのまましりとりを始めてしまったのです。

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