赤ちゃん向け

目次

  1. 食べ物を大切にする心が育まれる絵本
  2. 食べることに興味を持ち楽しみになる絵本
  3. 好き嫌いしないように考えるきっかけになる絵本
  4. 行儀よく食事することを教えてくれる絵本
  5. 食事とからだの健康の関係がわかる絵本

 


◎行儀よく食べることを教えてくれる絵本

 

『いただきますあそび』

作/きむら ゆういち
定価/748円(税込)
対象/0歳から
偕成社
1988年12月発行

ぽかぽかミルクあったかそう。ねこのミケがカップをもっている手の仕掛けをめくると、「いただきまーす」とミルクをごくり。こいぬのコロも大きなお口で「いただきまーす」とサンドイッチをぱくり。ことりのピイちゃんも元気な声で「いただきまーす」。ゆうちゃんも、ママも、かいじゅうさんも「いただきまーす」。あーおいしかった。ごちそうさま。

 


『スプーンちゃん』

作/小西 英子
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
2018年1月15日発行

「スプーンちゃん プリン たべるの プリリンリン」「メロン たべよう ララランロン」「いちごと ミルクを ぎゅっ ぎゅっ ぎゅっ」……リズミカルな言葉と共にスプーンちゃんが登場します。グリーンピースをころころこぼしたり、オムライスの場面ではケチャップと戯れたり、スプーンちゃんの茶目っ気ぶりに親近感がわきます。黄色、緑、赤と彩り豊かな食べ物は、子どもたちが大好きなものばかり。思わず手がのびてしまう、おいしそうな食べ物絵本。

 


『いただきます』

作/いもと ようこ
定価/858円(税込)
対象/赤ちゃんから
講談社
2018年8月12日発行

「いただきます」はたべものや作ってくれた方への感謝をこめたたいせつなことば。つたえたいあいさつことばは、絵本をよみながらおぼえていきましょう。

 


『いただきまあす』

文/わたなべ しげお
絵/おおとも やすお
定価/990円(税込)
対象/1歳から
福音館書店
1980年6月1日発行

これはお行儀の本ではありません。いざ食事をはじめようとするくまくん=幼児の悪戦苦闘ぶりをあるがままに、しかしあたたかくユーモラスに語った楽しい絵本です。

 


『テーブルマナーの絵本』

作/高野 紀子
定価/1760円(税込)
対象/小学低学年から
講談社
2011年11月発行

知っておきたい和・洋・中のテーブル作法を、イラストをふんだんに盛り込んでわかりやすく紹介する、小学生のためのテーブルマナー本。

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目次

  1. 食べ物を大切にする心が育まれる絵本
  2. 食べることに興味を持ち楽しみになる絵本
  3. 好き嫌いしないように考えるきっかけになる絵本
  4. 行儀よく食事することを教えてくれる絵本
  5. 食事とからだの健康の関係がわかる絵本

 


◎好き嫌いしないように考えるきっかけになる絵本

 

『にんじん』

作・絵/せな けいこ
定価/770円(税込)
対象/1歳から
福音館書店
1969年11月10日発行

「にんじんの すきなこ だあれ」というよびかけに、「うまさんは にんじんが すき だいすき ああ おいしい」とうまがこたえます。きりんさんも、おさるさんも、ぶたさんも、にんじんを美味しそうに食べます。小さいにんじんはねずみさん、大きいにんじんはぞうさんがいただきます。では、にんじんが一番すきなのはだあれ? 貼り絵を使った独特の温かみのある技法で描かれた、赤ちゃんの絵本です。

 


『おやおや、おやさい』

文/石津 ちひろ
絵/山村 浩二
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
2010年6月10日発行

今日は野菜たちのマラソン大会。野菜たちが、スタジアムや外の川べりを走る様をユーモラスに描きます。マラソンといえば、ドラマがつきもの。この作品でも、思わぬハプニングが起こり、小さなドラマが展開されていきます。「そらまめそろってマラソンさ」「かぼちゃのぼっちゃんかわにぼちゃん」など、韻を踏んだような言葉遊びがとても楽しい。愉快な野菜たちの絵がついて、子どもたちは文句なしに大喜びすることでしょう。

 


『ぜったいたべないからね』

作/ローレン・チャイルド
訳/木坂 涼
定価/1540円(税込)
対象/3歳から
フレーベル館
2016年11月発行

チャーリーのいもうとローラには、きらいなたべものがたくさん! とくにトマトは「ぜったい」いやなんですって。チャーリーは、なんとかしてローラにたべさせようとするのですが……?

 


『サラダでげんき』

作/角野 栄子
絵/長 新太
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
2005年3月10日発行

りっちゃんはお母さんが病気になってしまったので、なにかいいことをしてあげたいと考えます。そこで、美味しいサラダを作ることにしました。きゅうり、きゃべつ、とまと、をお皿に乗せたところで、ねこ、いぬ、すずめ、あり、うまが次々とやってきて、サラダ作りのアドバイス。北極からは白熊の電報が届き、最後にはぞうが飛行機に乗って登場します。みんなが手伝ってくれたおかげで、美味しいサラダの出来上がり。りっちゃんのお母さんはそのサラダを食べてたちまち元気になりました。

 


『やさいのおしゃべり』

作/泉 なほ
絵/いもと ようこ
定価/1320円(税込)
対象/幼児から
金の星社
2005年5月12日発行

「ぼく、すてられちゃうのかな……」。ある日、れいちゃんは冷蔵庫の中でくさりかけて悲しそうにしている野菜の声を聞いた。キュウリ嫌いのれいちゃんは……。

 


『たべるのだいすき! みんなげんき』

作/吉田 隆子
絵/せべ まさゆき
定価/1430円(税込)
対象/幼児から
金の星社
1997年4月発行

食事が人間の元気をつくることを楽しく語りかけます。食べ物を4つの色のグループに分け、その種類や生まれるまでの様子を紹介。

 


『ちゃんとたべなさい』

文/ケス・グレイ
絵/ニック・シャラット
訳/よしがみ きょうた
定価/1430円(税込)
対象/5、6歳から
小峰書店
2002年5月15日発行

デイジーはおまめがだいきらい。ママはおまめを食べたら、よふかししてもいいし、おふろにはいらなくていいし、アイスを100個、ぞうやペンギン、ロケットだって買ってくれるって……!?

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目次

  1. 現代絵本の幕開け 1960年代に出版された日本の創作絵本
  2. 創作絵本の黄金期 1970年代に出版された名作絵本
  3. 日本の子どもたちを魅了した 1960年代に出版された外国絵本

 


◎1960年代に出版された日本の創作絵本

 

福音館書店が月刊絵本「こどものとも」を創刊したのが1956年。ここから一気に日本の創作絵本が盛り上がっていきました。
それまで日本には「絵本作家」という職業は確立されたものではなくて、だからこそ保母さんだった中川李枝子さんや、研究所に勤務しながら子どもたちを相手に紙芝居などの活動をしていた加古里子さんなど、いろいろな場所から才能が集結した時代でもありました。
当時の子どもたちを魅了した絵本は、今でも読み継がれているものも多く、懐かしいけれど色あせない名作がたくさんあります。

 


『ももたろう』

文/松居 直
絵/赤羽 末吉
定価/1210円(税込)
対象/5、6歳から
福音館書店
1965年2月20日発行

おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。桃をもちかえって切ろうとしたら、なんと桃からかわいい男の子が生まれました。「桃太郎」と名付けられた男の子は、おばあさんとおじいさんが用意してくれたおかゆや魚を食べて、どんどん大きくなり、立派に成長します。そんなある日、桃太郎は鬼が島の鬼が悪事をはたらいていると聞き、鬼退治にでかけることにします。力強い絵とともに、真の昔話の面白さが味わえる1冊です。

 


『ないたあかおに』

文/浜田 廣介
絵/池田 龍雄
定価/1100円(税込)
対象/4歳から
偕成社
1965年12月発行

村人となかよくしたい赤おにと、そのねがいをかなえてやろうと、自分が悪者になる青おに。おに同士の友情を感動的に描きます。

 


『しょうぼうじどうしゃじぷた』

作/渡辺 茂男
絵/山本 忠敬
定価/990円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1966年6月10日発行

高いビルにはしごをのばして火を消すことのできる、はしご車ののっぽくん。たくさんの水で激しい炎も消すことのできる高圧車のばんぷくん。けが人を運んで助ける救急車のいちもくさん。大きくて立派な働きをするみんなは、いつも小さな消防自動車じぷたを「ちびっこ」あつかいしていました。でも、道がせまい山の中で火事がおこりました。このままでは山火事になってしまいます。そんなとき、出動を命じられたのはなんとじぷたでした。

 


『かばくん』

作/岸田 衿子
絵/中谷 千代子
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1966年12月25日発行

動物園に朝が来ました。ねぼすけのかばくん親子のところに、かめくんを連れた飼育係の男の子がやってきます。「おきてくれかばくん」。今日は日曜日。動物園は大にぎわい。水からあがったがかばくんが姿を現すと、動物園に来ていた子どもたちはびっくり。やがてご飯の時間、かばくんはキャベツをまるごと一口でぱくり。食べた後はごろんところがっておやすみなさい……。シンプルで詩的な文章と、キャンバスの地を活かした油絵が、大きくてユーモラスなかばの姿を生き生きと描きます。

 


『ぐるんぱのようちえん』

作/西内 ミナミ
絵/堀内 誠一
定価/990円(税込)
対象/4歳から
福音館書店
1966年12月15日発行

ぐるんぱは、ひとりぼっちの大きなぞうです。ビスケットやさん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。そんなときぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話をたのまれたぐるんぱは、とても素敵なものを作ります。それはぐるんぱが作った大きなものでたくさんの子どもたちが遊べる、すてきな幼稚園でした。

 


『ぐりとぐら』

作/なかがわ りえこ
絵/おおむら ゆりこ
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1967年1月20日発行

お料理することと食べることが何より好きな野ねずみのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけました。目玉焼きにしようか卵焼きにしようか考えたすえ、カステラを作ることにしました。でも、卵があまり大きくて運べません。そこでフライパンをもってきて、その場で料理することにしました。カステラを焼くにおいにつられて、森じゅうの動物たちも集まってきます……。みんなの人気者ぐりとぐらは、この絵本で登場しました。

 


『いないいないばあ』

文/松谷 みよ子
絵/瀬川 康男
定価/770円(税込)
対象/0歳から
童心社
1967年4月15日発行

「赤ちゃんだからこそ美しい日本語と最高の絵を」の想いから、日本初の本格的な赤ちゃん絵本として誕生して半世紀。はじめて出会う一冊として、世代を越えて読みつがれています。いないいない、ばあ。にゃあにゃが、くまちゃんが、ほらね、いないいない……。親子の伝承遊びを絵本に再創造した作品。

 


『だるまちゃんとてんぐちゃん』

作・絵/加古 里子
定価/990円(税込)
対象/3歳から
福音館書店
1967年11月20日発行

だるまちゃんは友だちのてんぐちゃんの持っているものを何でも欲しがります。てんぐのうちわや素敵な履物、なんとしまいには鼻まで。お父さんのだるまどんは思いつく限りの物を集めてきますが、だるまちゃんのお気に入りはいつも意外なところに……。だるまちゃんとだるまどんはどんなアイデアを思いついたでしょう?ユーモアあふれる物語と楽しいものづくしの絵本。大人気「だるまちゃん」シリーズの第一作です。

 


『11ぴきのねこ』

作/馬場 のぼる
定価/1320円(税込)
対象/4歳から
こぐま社
1967年発行

11ぴきののらねこたちは、いつもおなかぺこぺこ。ある日じいさんねこに、湖に大きな魚がいると教えられ出かけていきます。大格闘の末、やっと怪魚を生け捕りにしますが……。あっと驚くどんでん返しが大人気。

 


『ねないこだれだ』

作・絵/せな けいこ
定価/770円(税込)
対象/1歳から
福音館書店
1969年11月10日発行

夜の9時です。「とけいがなりますボンボンボン」こんな時間におきているのはだれだ? ふくろう、くろねこ、どろぼう……。いえいえ、夜中はおばけの時間。あれ? まだ寝ていない子がいますよ。おばけになってとんでいけ! おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界に連れていってしまいます。シンプルなはり絵と独特のストーリーで、子どもたちをひきつけてやまない赤ちゃん絵本です。

 


『わたしのワンピース』

作/にしまき かやこ
定価/1210円(税込)
対象/3歳から
こぐま社
1969年発行

空から落ちてきた真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作りました。それを着てお花畑を通るとワンピースは花模様に、雨が降ると水玉模様に……、次々と柄が変わります。日本を代表するファンタジー絵本。

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目次

  1. ミリオンセラー絵本 1950〜60年代
  2. ミリオンセラー絵本 1970年代
  3. ミリオンセラー絵本 1980年代
  4. ミリオンセラー絵本 1990年代〜

 


  1. 『きんぎょがにげた』 284万部
    文・絵/五味 太郎
    1982年発行
  2.  


  3. 『じゃあじゃあびりびり』 282万部
    文・絵/まつい のりこ
    1983年発行
  4.  


  5. 『いないいないばああそび』 264万部
    文・絵/木村 裕一
    1989年発行
  6.  


  7. 『ウォーリーをさがせ!』 242万部
    文・絵/マーティン・ハンドフォード
    訳/唐沢 則幸
    1987年発行
  8.  


  9. 『がたんごとんがたんごとん』 243万部
    文・絵/安西 水丸
    1987年発行
  10.  


  11. 『ウォーリーのふしぎなたび』 217万部
    文・絵/マーティン・ハンドフォード
    訳/唐沢 則幸
    1989年発行
  12.  


  13. 『ウォーリーをおえ!』 210万部
    文・絵/マーティン・ハンドフォード
    訳/唐沢 則幸
    1988年発行
  14.  


  15. 『ごあいさつあそび』 205万部
    文・絵/木村 裕一
    1989年発行
  16.  


  17. 『おつきさまこんばんは』 204万部
    文・絵/林 明子
    1986年発行
  18.  


  19. 『くだもの』 199万部
    文・絵/平山 和子
    1981年発行
  20.  


  21. 『ノンタンのたんじょうび』 183万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1980年発行
  22.  


  23. 『ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう』 173万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1980年発行
  24.  


  25. 『ぐりとぐらのえんそく』 169万部
    文/なかがわ りえこ
    絵/やまわき ゆりこ
    1983年発行
  26.  


  27. 『ひとりでうんちできるかな』 165万部
    文・絵/木村 裕一
    1989年発行
  28.  


  29. 『ノンタンボールまてまてまて』 161万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1982年発行
  30.  


  31. 『ノンタンおしっこしーしー』 151万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1987年発行
  32.  


  33. 『いただきますあそび』 146万部
    文・絵/木村 裕一
    1989年発行
  34.  


  35. 『まどから おくりもの』 141万部
    文・絵/五味 太郎
    1983年発行
  36.  


  37. 『どうぞのいす』 140万部
    作/香山 美子
    絵/柿本 幸造
    1981年発行
  38.  


  39. 『こんとあき』 133万部
    文・絵/林 明子
    1989年発行
  40.  


  41. 『14ひきのあさごはん』 131万部
    文・絵/いわむら かずお
    1983年発行
  42.  


  43. 『おふろだいすき』 127万部
    文/松岡 享子
    絵/林 明子
    1982年発行
  44.  


  45. 『わすれられないおくりもの』 126万部
    文・絵/スーザン・バーレイ
    訳/小川 仁央
    1986年発行
  46.  


  47. 『みんなうんち』 115万部
    文・絵/五味 太郎
    1981年発行
  48.  


  49. 『アンパンマンのサンタクロース』 109万部
    文・絵/やなせ たかし
    1981年発行
  50.  


  51. 『なぞなぞえほん 1のまき』 108万部
    文/中川 李枝子
    絵/山脇 百合子
    1988年発行
  52.  


  53. 『あいうえおえほん』 106万部
    作/とだ こうしろう
    1982年発行
  54.  


  55. 『なぞなぞえほん 2のまき』 106万部
    文/中川 李枝子
    絵/山脇 百合子
    1988年発行
  56.  


  57. 『なぞなぞえほん 3のまき』 106万部
    文/中川 李枝子
    絵/山脇 百合子
    1988年発行
  58.  


  59. 『14ひきのひっこし』 103万部
    文・絵/いわむら かずお
    1983年発行
  60.  


  61. 『ずーっと ずっと だいすきだよ』 103万部
    文・絵/ハンス・ウィルヘルム
    訳/久山 太市
    1988年発行
  62.  


  63. 『ノンタンはみがきはーみー』 100万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1989年発行
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目次

  1. ミリオンセラー絵本 1950〜60年代
  2. ミリオンセラー絵本 1970年代
  3. ミリオンセラー絵本 1980年代
  4. ミリオンセラー絵本 1990年代〜

 


  1. 『はらぺこあおむし』 420万部
    文・絵/エリック・カール
    訳/もり ひさし
    1976年発行
  2.  


  3. 『しろくまちゃんのほっとけーき』 319万部
    作/わかやま けん
    1972年発行
  4.  


  5. 『ノンタンぶらんこのせて』 267万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1976年発行
  6.  


  7. 『からすのパンやさん』 256万部
    文・絵/加古 里子
    1973年発行
  8.  


  9. 『ノンタンおやすみなさい』 249万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1976年発行
  10.  


  11. 『ノンタン! サンタクロースだよ』 246万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1978年発行
  12.  


  13. 『はじめてのおつかい』 241万部
    文/筒井 頼子
    絵/林 明子
    1977年発行
  14.  


  15. 『100万回生きたねこ』 230万部
    文・絵/佐野 洋子
    1977年発行
  16.  


  17. 『おしいれのぼうけん』 228万部
    文/ふるた たるひ
    絵/たばた せいいち
    1974年発行
  18.  


  19. 『ノンタンおよぐのだいすき』 201万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1976年発行
  20.  


  21. 『おふろでちゃぷちゃぷ』 199万部
    文/松谷 みよ子
    絵/いわさき ちひろ
    1970年発行
  22.  


  23. 『ノンタンおねしょでしょん』 195万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1978年発行
  24.  


  25. 『ぐりとぐらのかいすいよく』 191万部
    文/なかがわ りえこ
    絵/やまわき ゆりこ
    1977年発行
  26.  


  27. 『あかんべノンタン』 173万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1976年発行
  28.  


  29. 『ピーターラビットのおはなし』 159万部
    作・絵/ビアトリクス・ポター
    訳/いしい ももこ
    1971年発行
  30.  


  31. 『ぞうくんのさんぽ』 155万部
    文・絵/なかの ひろたか
    1977年発行
  32.  


  33. 『ノンタンほわほわほわわ』 146万部
    文・絵/キヨノ サチコ
    1977年発行
  34.  


  35. 『ベンジャミンバニーのおはなし』 144万部
    作・絵/ビアトリクス・ポター
    訳/いしい ももこ
    1971年発行
  36.  


  37. 『モチモチの木』 144万部
    作/斎藤 隆介
    絵/滝平 二郎
    1971年発行
  38.  


  39. 『かわいそうなぞう』 143万部
    文/土家 由岐雄
    絵/武部 本一郎
    1970年発行
  40.  


  41. 『フロプシーのこどもたち』 140万部
    作・絵/ビアトリクス・ポター
    訳/いしい ももこ
    1971年発行
  42.  


  43. 『もこ もこもこ』 138万部
    文/谷川 俊太郎
    絵/元永 定正
    1977年発行
  44.  


  45. 『おばけのバーバパパ』 136万部
    文/アネット・チゾン
    絵/タラス・テイラー
    訳/やました はるお
    1972年発行
  46.  


  47. 『あーんあん』 128万部
    文・絵/せな けいこ
    1972年発行
  48.  


  49. 『とけいのほん 1』 127万部
    文・絵/まつい のりこ
    1973年発行
  50.  


  51. 『かいじゅうたちのいるところ』 127万部
    文・絵/モーリス・センダック
    訳/じんぐう てるお
    1975年発行
  52.  


  53. 『はははのはなし』 122万部
    文・絵/加古 里子
    1971年発行
  54.  


  55. 『はけたよはけたよ』 119万部
    文/神沢 利子
    絵/西巻 茅子
    1970年発行
  56.  


  57. 『さむがりやのサンタ』 115万部
    文・絵/レイモンド・ブリッグズ
    訳/すがはら ひろくに
    1974年発行
  58.  


  59. 『ねずみくんのチョッキ』 111万部
    文/なかえ よしを
    絵/上野 紀子
    1974年発行
  60.  


  61. 『はじめてのおるすばん』 107万部
    文/しみず みちを
    絵/山本 まつ子
    1972年発行
  62.  


  63. 『ふたりはともだち』 106万部
    作/アーノルド・ローベル
    訳/三木 卓
    1972年発行
  64.  


  65. 『あかちゃんのうた』 105万部
    文/松谷 みよ子
    絵/いわさき ちひろ
    1971年発行
  66.  


  67. 『とけいのほん 2』 105万部
    文・絵/まつい のりこ
    1973年発行
  68.  


  69. 『もしもしおでんわ』 104万部
    文/松谷 みよ子
    絵/いわさき ちひろ
    1970年発行
  70.  


  71. 『こぐまちゃんとどうぶつえん』 100万部
    作/わかやま けん
    1970年発行
  72.  


  73. 『こぐまちゃんのみずあそび』 100万部
    作/わかやま けん
    1971年発行
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目次

  1. ミリオンセラー絵本 1950〜60年代
  2. ミリオンセラー絵本 1970年代
  3. ミリオンセラー絵本 1980年代
  4. ミリオンセラー絵本 1990年代〜

 


  1. 『いないいないばあ』 700万部
    文/松谷 みよ子
    絵/瀬川 康男
    1967年発行
  2.  


  3. 『ぐりとぐら』 523万部
    文/なかがわ りえこ
    絵/おおむら ゆりこ
    1967年発行
  4.  


  5. 『てぶくろ』 318万部
    絵/エウゲーニー・M・ラチョフ
    訳/うちだ りさこ
    1965年発行
  6.  


  7. 『おおきなかぶ』 312万部
    文/A.トルストイ
    絵/佐藤 忠良
    訳/内田 莉莎子
    1966年発行
  8.  


  9. 『ねないこだれだ』 311万部
    作/せな けいこ
    1969年発行
  10.  


  11. 『ぐりとぐらのおきゃくさま』 301万部
    文/なかがわ りえこ
    絵/やまわき ゆりこ
    1967年発行
  12.  


  13. 『三びきのやぎのがらがらどん』 274万部
    絵/マーシャ・ブラウン
    訳/せた ていじ
    1965年発行
  14.  


  15. 『しろいうさぎとくろいうさぎ』 251万部
    /ガース・ウイリアムズ
    訳/まつおか きょうこ
    1965年発行
  16.  


  17. 『ぐるんぱのようちえん』 237万部
    文/西内 ミナミ
    絵/堀内 誠一
    1966年発行
  18.  


  19. 『しょうぼうじどうしゃじぷた』 215万部
    文/渡辺 茂男
    絵/山本 忠敬
    1966年発行
  20.  


  21. 『いいおかお』 209万部
    文/松谷 みよ子
    絵/瀬川 康男
    1967年発行
  22.  


  23. 『うさこちゃんとどうぶつえん』 203万部
    作/ディック・ブルーナ
    訳/石井 桃子
    1964年発行
  24.  


  25. 『ゆきのひのうさこちゃん』 200万部
    作/ディック・ブルーナ
    訳/石井 桃子
    1964年
  26.  


  27. 『ちいさなうさこちゃん』 196万部
    作/ディック・ブルーナ
    訳/石井 桃子
    1964年発行
  28.  


  29. 『どろんこハリー』 195万部
    文/ジーン・ジオン
    絵/マーガレット・ブロイ・グレアム
    訳/わたなべ しげお
    1964年発行
  30.  


  31. 『だるまちゃんとてんぐちゃん』 195万部
    作/加古 里子
    1967年発行
  32.  


  33. 『そらいろのたね』 184万部
    文/なかがわ りえこ
    絵/おおむら ゆりこ
    1967年発行
  34.  


  35. 『わたしのワンピース』 180万部
    作/にしまき かやこ
    1969年発行
  36.  


  37. 『うさこちゃんとうみ』 175万部
    作/ディック・ブルーナ
    訳/石井 桃子
    1964年発行
  38.  


  39. 『もうねんね』 165万部
    文/松谷 みよ子
    絵/瀬川 康男
    1968年発行
  40.  


  41. 『ちびくろ・さんぼ』 159万部
    作/ヘレン・バンナーマン
    絵/フランク・ドビアス
    訳/光吉 夏弥
    1953年発行
  42.  


  43. 『11ぴきのねこ』 156万部
    作/馬場 のぼる
    1967年発行
  44.  


  45. 『のせてのせて』 148万部
    文/松谷 みよ子
    絵/東光寺 啓
    1968年発行
  46.  


  47. 『にんじん』 147万部
    作/せな けいこ
    1969年発行
  48.  


  49. 『いやだいやだ』 144万部
    作/せな けいこ
    1969年発行
  50.  


  51. 『スーホの白い馬』 143万部
    文/大塚 勇三
    絵/赤羽 末吉
    1967年発行
  52.  


  53. 『きかんしゃやえもん』 139万部
    文/阿川 弘之
    絵/岡部 冬彦
    1959年発行
  54.  


  55. 『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』 138万部
    作/バージニア・リー・バートン
    訳/むらおか はなこ
    1961年発行
  56.  


  57. 『かばくん』 134万部
    文/岸田 衿子
    絵/中谷 千代子
    1966年発行
  58.  


  59. 『ちいさいおうち』 124万部
    作/バージニア・リー・バートン
    訳/石井 桃子
    1954年発行
  60.  


  61. 『ひとまねこざる』 122万部
    作/H.A.レイ
    訳/光吉 夏弥
    1954年発行
  62.  


  63. 『花さき山』 118万部
    文/斎藤 隆介
    絵/滝平 二郎
    1969年発行
  64.  


  65. 『おさじさん』 114万部
    文/松谷 みよ子
    絵/東光寺 啓
    1969年発行
  66.  


  67. 『しずくのぼうけん』 113万部
    文/マリア・テルリコフスカ
    絵/ボフダン・ブテンコ
    訳/うちだ りさこ
    1969年発行
  68.  


  69. 『もじゃもじゃ』 112万部
    作/せな けいこ
    1969年発行
  70.  


  71. 『ももたろう』 111万部
    文/松居 直
    絵/赤羽 末吉
    1965年発行
  72.  


  73. 『二ほんのかきのき』 110万部
    作・絵/熊谷 元一
    1968年発行
  74.  


  75. 『おおかみと七ひきのこやぎ』 109万部
    文/グリム
    絵/フェリクス・ホフマン
    訳/せた ていじ
    1967年発行
  76.  


  77. 『もりのなか』 108万部
    作/マリー・ホール・エッツ
    訳/まさき るりこ
    1963年発行
  78.  


  79. 『すてきな三にんぐみ』 108万部
    作/トミー・アンゲラー
    訳/今江 祥智
    1969年発行
  80.  


  81. 『はなをくんくん』 101万部
    作/ルース・クラウス
    絵/マーク・シーモント
    訳/木島 始
    1967年発行
  82.  


  83. 『どうぶつのおやこ』 100万部
    絵/薮内 正幸
    1966年発行
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7月8日(金)に、元福音館書店専務の田中秀治さんにお話を伺ってきました。
林明子さんデビュー作の担当編集者として、また「こどものとも 年少版」の創刊メンバーとして、たくさんの優れた絵本を世に送り出してきた経験から語っていただいたのは、絵本の良し悪しでも、絵本づくりのノウハウでもなく、親子の在り方の「本質」だったと思います。

 


子どもと絵本の関わりかたが変わってきた30年

 

2歳頃から子どもは絵本を楽しめるといわれた1970年代、2歳から4歳までの子どもたちを対象とした「こどものとも 年少版」が創刊されたのは1977年のことです。
1990年代に入ると、1歳頃から子どもは絵本を楽しめるといわれはじめ、1995年に「こどものとも0.1.2.」が創刊されました。
子どもと絵本の関わりかたは時代とともに刻々と変化していて、今では0歳児が絵本を楽しむことも珍しくありません。

こうして長い年月を俯瞰してみると、モノが豊かになるにつれて子どもの遊び道具はとてつもなく増えているはずなのに、絵本は端に追いやられるどころか対象の幅を広げてきたことがわかります。
その理由は、絵本は「親子で楽しむもの」だから、に尽きると思います。

 


絵本は親子で楽しむもの

 

田中さんは「読み聞かせ」という言葉が好きじゃないといいます。
幼い子どもはまだ絵本をひとりで読むことができないので、親が読んであげないといけません。だから、つい上の立場で「読み聞かせ」といってしまいがちですが、実際に絵本を読んでいると楽しいのは子どもだけじゃないことがよくわかります。それは、単に描かれたお話が楽しいというだけではありません。

絵本が親子にもたらすもの

  • 時間と空間で愛情を伝える
  • 子どもの感性の元をつくる

 


まず、絵本を前に親子は肌を触れ合わせます(=スキンシップ)。
そしてお話を通じて、親はたくさんの「ことば」を声にのせて投げかけ、子どもはそれを「愛情」として受け取ります。また、子どもは親の元で安心してお話の世界に入っていき、たくさんの「感動体験」をしてきます。
まだ言葉の意味がわからない赤ちゃんでも、ケラケラ笑う反応をみれば愛情が伝わっていること、コロコロ変わる表情から感性が磨かれていることは手に取るようにわかります。

実は、絵本を読むという行為を通じて、親子は愛情のキャッチボールをしています。
子どものうれしいは親もうれしい。もしかすると、親のほうが子どもに「読み聞かせ」をさせてもらっているんじゃないかとさえ思えます。田中さんのメッセージの本意を僕はそんなふうに理解しました。

 


絵本があればたくさんの言葉をかけてあげることができる

 

はじめての子育てで、子どもにどうやって接していいかわからないときもあるかと思います。
幼い子どもの行動範囲は限られているのに好奇心は限りなくて、期待に応えてたくさんの豊かな言葉をかけてあげたいと思っても、自分の引き出しにある語彙では心細いかもしれません。

今ではすっかり赤ちゃん絵本の定番になった『もこもこもこ』を開いてみると、不思議なカタチに美しい色の抽象画に「もこ」とか「にょきにょき」とか、日常会話ではなかなか出てこない絵本だからこそかけてあげられる豊かな言葉が並んでいます。
そういう「こどもだましではない本物」の絵本は、最高の親子の架け橋になってくれると信じています。

 


『くだもの』

作/平山 和子
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1981年10月20日発行

すいか、もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常子どもたちが食べるくだものを、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた、いわば果物の画集。

 


『たまごのあかちゃん』

文/神沢 利子
絵/柳生 弦一郎
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1993年2月10日発行

「たまごのなかでかくれんぼしているあかちゃんはだあれ?でておいでよ」と呼びかけると、卵の中から次々と赤ちゃんが出てきます。リズミカルな文と、ユーモラスな絵が楽しめます。

 


『でてこい でてこい』

作/はやし あきこ
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
1998年4月15日発行

だれかかくれているよでてこいでてこい」と色紙に呼びかけると、「げこげこげこ」「ぴょーんぴょん」といろいろな動物たちが跳び出してきます。色と形の愉快な絵本です。

 


『もう おきるかな?』

文/松野 正子
絵/薮内 正幸
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
1998年6月10日発行

動物たちが親子で気持ちよさそうに眠っています。「もうおきるかな?」ページをめくると「あー、おきた! 」最後にゾウの親子も起き上がり、さあ、鼻と鼻をつないでおでかけです。

 


『いないいないばあ』

文/松谷 みよ子
絵/瀬川 康男
定価/770円(税込)
対象/0歳から
童心社
1967年4月15日発行

「赤ちゃんだからこそ美しい日本語と最高の絵を」の想いから、日本初の本格的な赤ちゃん絵本として誕生して半世紀。はじめて出会う一冊として、世代を越えて読みつがれています。いないいない、ばあ。にゃあにゃが、くまちゃんが、ほらね、いないいない……。親子の伝承遊びを絵本に再創造した作品。

 


『がたん ごとん がたん ごとん』

作/安西 水丸
定価/880円(税込)
対象/0歳から
福音館書店
1987年6月30日発行

がたんごとんがたんごとんと、まっ黒な汽車がやってきます。駅で待っているのは哺乳瓶。「のせてくださーい」と言って汽車に乗り込みます。ふたたび出発し、がたんごとんと次の駅へ行くと、こんどはコップとスプーンが「のせてくださーい」。さらに次の駅では、リンゴとバナナが、ネコとネズミが「のせてくださーい」。みんなをのせて汽車は「がたんごとん」と終着駅へ。そこは……。

 


『もこ もこもこ』

作/谷川 俊太郎
絵/元永 定正
定価/1430円(税込)
対象/赤ちゃんから
文研出版
1977年4月発行

「しーん、もこもこ、にょきにょき」とふくれあがったものは、みるまに大きくなってパチンとはじけました。詩人と異色の画家がおりなす不思議でおかしな世界の絵本。

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