仲間になって一緒にトントンしたい。盛り上がり間違いなしの赤ちゃん絵本『たいこ』


10月に発売されたばかりの新刊幼児絵本です。2歳から対象なので赤ちゃん絵本になるのかな。

いさぎよいタイトルと、表紙に描かれたなんともチカラの抜けたゆるいキャラクターに惹かれて思わず手にとりました。“思わず手にとらせる”というのはすごいことですよ。

トントントトトン トントントトトン、誰かがたいこをたたいています。「なかまにいれて」 仲間がひとり増えました。トントンポコポコ トントンポコポコ、ふたりでたいこをたたいていると、「なかまにいれて」 またひとりやってきました。

ページをめくるごとにだんだん仲間が増えて、なぜだかみんな揃ってたいこをたたく。増えてはたたく繰り返しの展開。好き。

いかにも楽しそうな様子の絵からは、にぎやかなたいこの音と笑い声までも聞こえてくるようです。それにあわせて「トントン ポコポコ ペタペタ ボーン」と文字も踊るようにデザインされているから、音読すると自然に大きな声が出て盛り上がることが容易に想像できます。これは赤ちゃんにウケるだろうなあ。

突然ワニが登場する「転」も味わい深い。僕の最近一番のヒット作です。
1.2.1.2のリズムで展開する絵本はこれまで作ってきた経験がありますが、1.2.3.4とどんどん盛り上がる展開の絵本も作ってみたいなあ!

作家の樋勝朋巳さんは「ボローニャ国際絵本原画展」の入選作家だそう。このゆるいキャラクターは「クネクネさん」といって、実はシリーズ化されていました。他も読んでみたい。

『たいこ』

文・絵/樋勝 朋巳
福音館書店
定価/本体900円+税
ページ数/24ページ
2019年10月5日発行