1960world

日本の子どもだけではなく大人も魅了した 1960年代の外国絵本20選


『100まんびきのねこ』

文・絵/ワンダ・ガアグ
訳/石井桃子
福音館書店 1961年発行

おじいさんとおばあさんは、寂しいのでねこを飼うことに決めた。ねこを探しに出かけたおじいさんは、たくさんのねこであふれた丘にたどりつく。どのねこもかわいく見え、おじいさんはみんなを連れて帰ってきた。でも、そんなにたくさんのねこは飼えません。そこで、おじいさんとおばあさんは、どのねこを家に置くかをねこたちに決めさせようとするが……。

『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』

文・絵/バージニア・リー・バートン
訳/むらおかはなこ
福音館書店 1961年発行

ちいさな機関車のちゅうちゅうは、いつも客車や貨車を引いて駅の間を走る。ある日ちゅうちゅうは、注目を集めたくて、ひとりで走り出してしまう。威勢よく走るちゅうちゅうに、まわりのみんなは驚き、怒り出す。日が暮れて、石炭も水も少なくなり、古い線路に迷い込んでとうとう止まってしまったちゅうちゅう。そこに迎えに来てくれたのは、最新式の汽車にのった機関士だった。

『アンディとらいおん』

文・絵/ジェームズ・ドーハーティ
訳/むらおかはなこ
福音館書店 1961年発行

図書館からライオンの本を借りてきたアンディは、寝ても覚めても、頭の中はライオンのことばかり。ある朝、学校に行く途中で、アンディは本物のライオンに出会い、前足にささった太いとげを抜いてあげる。間もなく、町にやってきたサーカスに出かけたアンディは、檻から逃げ出したライオンとでくわしてしまう。ところが、そのライオンはアンディが助けたあのライオンだった。

『3びきのくま』

文/トルストイ
絵/バスネツォフ
訳/小笠原豊樹
福音館書店 1962年発行

森で迷子になった女の子は、小さな家を見つける。リビングには大きなお椀、中くらいのお椀、小さなお椀に入ったスープが。女の子は小さなお椀のスープをすっかり飲んでしまう。隣の寝室には大きなベッド、中くらいのベッド、小さなベッドが。女の子は小さなベッドで眠ってしまう。そこへ、散歩に出かけていた3匹のくまの家族が帰ってくる。

『もりのなか』

文・絵/マリー・ホール・エッツ
訳/まさきるりこ
福音館書店 1963年発行

ラッパをもって森に散歩にでかけた男の子は、ライオン、ゾウ、クマと、いろいろな動物たちに出会う。男の子はラッパをふきながら、みんなと行列をつくって森を散歩する。そして森の中で、かくれんぼをはじめるが、男の子がオニの間に、動物たちは姿を消してしまった。代わりに現れたのは、男の子を探しにきたお父さんだった。

『ちいさなうさこちゃん』

文・絵/ディック・ブルーナ
訳/石井桃子
福音館書店 1964年発行

うさぎのふわふわさんとふわおくさんはとても仲良し。ある日、ふわおくさんのところに天使がやってきて、かわいい赤ちゃんが生まれた。ふたりは赤ちゃんに「うさこちゃん」という名前をつける。太った牛ににわとり、たくさんの動物がうさこちゃんを見にやってきて、ふたりにお祝いの言葉を贈る。

『三びきのやぎのがらがらどん』

文・絵/マーシャ・ブラウン
訳/瀬田貞二
福音館書店 1965年発行

橋の向こう側の山で、たくさん草を食べようと考えた3匹のヤギ。小さなヤギ、中ぐらいのヤギ、大きなヤギ、みんな名前は「がらがらどん」。橋の途中で谷に住むトロル(鬼)にでくわしてしう。小さなヤギの機転によって、小さなヤギと中くらいのヤギはトロルから逃げて橋を渡ることができた。とうとう、一番大きくて強いヤギがトロルに勝負を挑む。

『てぶくろ』

文・絵/エウゲーニー・M・ラチョフ
訳/内田莉莎子
福音館書店 1965年発行

おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまう。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこんだ。そこへ、カエルやウサギやキツネが次々やってきて、「わたしもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来て、手袋はもう満員。そこにおじいさんが手袋を探しに戻ってきた。

『かもさんおとおり』

文・絵/ロバート・マックロスキー
訳/渡辺茂男
福音館書店 1965年発行

かもの一家が、川から公園へ引越し。かもたちは1列になって町の中を歩き出したから大変。おまわりさんは自動車をとめて交通整理。パトカーまで出動する。

『しろいうさぎとくろいうさぎ』

文・絵/ガース・ウィリアムズ
訳/松岡享子
福音館書店 1965年発行

しろいうさぎとくろいうさぎは、毎日いっしょに遊んでいた。でも、くろいうさぎはときおり悲しそうな顔で考えこんでいる。心配になったしろいうさぎがたずねると「ぼく、ねがいごとをしているんだよ」と、くろいうさぎはこたえる。くろいうさぎが願っていたのは、しろいうさぎといつまでも一緒にいられることだった。

『あおい目のこねこ』

文・絵/エゴン・マチーセン
訳/瀬田貞二
福音館書店 1965年発行

青い目のこねこは、ねずみの国を見つけにでかけます。困難にあっても、前向きに進んでいくこねこは、同じくねずみの国を探す黄色い目の5匹のねこたちに会い、一緒に暮らすことに。ある日、犬に襲われた黄色い目のねこたちを助けようとしたこねこは、急に吠えた声に驚いた拍子に犬の背に乗ってしまう。犬は背中に青い目のこねこをのせたまま駆け出し、行きついたところは……。

『ラチとらいおん』

文・絵/マレーク・ベロニカ
訳/ともながやすとも
福音館書店 1965年発行

ラチは世界でいちばん弱虫。犬をみると逃げ出すし、暗い部屋に入ることができない。そんなラチのところに小さな強いライオンがやってきた。ラチはライオンがそばにいてくれることで少しずつ強くなっていく。ある日、友だちのボールをとった男の子をラチは夢中で追いかけ取り返す。ふと気が付くとライオンの姿がない……。あわてて家に戻ると、ライオンから素敵な手紙が残されていた。

『おおきなかぶ』

作/A・トルストイ
絵/佐藤忠良
訳/内田莉莎子
福音館書店 1966年発行

おじいさんが植えたかぶが、とてつもなく大きくなった。おじいさんは、「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけてかぶを抜こうとするが、抜けない。おばあさんを呼んできて一緒にかぶを抜こうとするが、かぶは抜けない。おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼んでくるが、それでもかぶは抜けない。とうとう猫はねずみを呼んでくるが……。

『おだんごぱん』

絵/脇田和
訳/瀬田貞二
福音館書店 1966年発行

おばあさんは粉箱をひっかいて集めた粉で、おだんごぱんを焼いた。窓のところで冷やされたおだんごぱんは、ころんと転がると、いすからゆかへ、ゆかから戸口を出て、おもての通りへ逃げ出した。途中で出会ったウサギからも、オオカミからも、クマからも上手に逃げたのに、口のうまいキツネに、つい気を許して……。

『おやすみなさいフランシス』

文/ラッセル・ホーバン
絵/ガース・ウィリアムズ
訳/松岡享子
福音館書店 1966年発行

時計が夜の7時をしらせると、フランシスの寝る時間。まずミルクを飲み、お休みのキスをしてベッドに入る。ところが、ちっとも眠くならない。そのうち、部屋にトラがいるような気がして心配になり、お父さんとお母さんのところへ。もう一度キスをしてもらいふとんに入るが、今度は部屋に大男がいる気がして眠れない。

『はなをくんくん』

文/ルース・クラウス
絵/マーク・シーモント
訳/木島始
福音館書店 1967年発行

冬の森、雪の下で動物たちは冬眠をしている。野ねずみも、くまも、かたつむりも。でも、突然みんなは目をさました。みんなはなをくんくんさせながら、雪の中をかけていく。そして、止まって、笑って、踊りだした。「ゆきのなかにおはながひとつさいてるぞ!」やわらかいタッチの美しい絵と、詩のような文で、自然の摂理と喜びをやさしく子どもに語りかける。

『スーホの白い馬』

文/大塚勇三
絵/赤羽末吉
福音館書店 1967年発行

スーホというのは、昔、モンゴルに住んでいた羊飼いの少年の名前。貧しいけれど、よく働き、美しい声をした少年だった。そのスーホがある日つれて帰った白い子馬は、だんだん大きくなり、スーホととても仲良くなった。スーホは白い馬のために、白い馬はスーホのために一生懸命だった。ところが……。

『あおくんときいろちゃん』

文・絵/レオ・レオニ
訳/藤田圭男
至光社 1967年発行

あおくんはきいろちゃんと遊びたくなって、あちこち探し回ってようやく出会った。二人はうれしくて抱き合って喜ぶうちに、緑色になってしまう。家に帰ると、あおくんの家でもきいろちゃんの家でも「うちの子じゃない」と言われてしまう。二人は悲しくて泣いて全部涙になってしまった。すると青い涙はあおくんに、黄色い涙はきいろちゃんに戻った。

『どろんこハリー』

文/ジーン・ジオン
絵/マーガレット・ブロイ・グレアム
訳/わたなべしげお
福音館書店 1967年発行

ハリーは、黒いぶちのある白い犬。なんでも好きだが、お風呂に入ることだけは大嫌いだった。ある日、お風呂にお湯を入れる音が聞こえてくると、ハリーは体を洗うブラシをくわえて逃げだして、ブラシを裏庭に埋め、そのまま出て行ってしまう。泥だらけになったハリーが家に戻っても誰も分かってくれない。がっかりしたハリーが、裏庭でブラシを見つけ出し、わんわん吠えると……。

『すてきな三にんぐみ』

トミー・アンゲラー
いまえよしとも
偕成社 1969年発行

宝集めに夢中だった、黒マントに黒帽子の3人組の大盗賊。ひょんなことから孤児たちを集め、すてきなお城をプレゼントした。

Photo credit: State Archives NSW