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ママライターの読書感想文 読めばすぐにおにぎりが作れる絵本『おにぎりをつくる』

『おにぎりをつくる』

文/高山 なおみ
写真/長野 陽一
定価/1320円(税込)
対象/幼児から
ブロンズ新社
2020年1月発行

 


「今からおにぎり作る!」

この絵本『おにぎりをつくる』を手に取った時から、絶対言われると思っていたセリフ。
案の定、読み終わった瞬間にこう言われた。

よういするのは、お米とお塩とお水だけ。留守番しているこどもたちにも、忙しいお母さんにも、おにぎりはいちばんの味方。5歳でも作れる、ほっかほかの提案です。

長女は赤ちゃんの頃からおにぎりが大好物である。
特に海苔を巻いた塩むすびが好きで、こちらが止めるまで食べ続けてしまうくらいだ。

長女は結構飽きやすく、料理をやりたがる割にはすぐに飽きてしまうことが多いのだが、予想に反して、ずっと楽しそうに作ってくれた。

お米をつんつん触っては「あついねー!」
塩を手につけては「しょっぱい!」(なめてないのに……)
お米を握っては「ぎゅーー!」

もうおしゃべりが止まらない。

この絵本は小さな子どもが一人でおにぎりを握れるよう、大きなひらがなでレシピが描かれていたり、実際に子どもが握っている手の写真が使われていたりする。
つまり、この絵本を読めば自然とおにぎりが作れるようになっているのだ。

長女が大量に握った塩むすびはこの日の昼食と夕食に並んだ。
たくさんの小さなおにぎりがお皿にコロコロ並んでいて、なんとも可愛らしい。

「私が握ったのよ!」と、パパや次女に自慢しながらどんどん食べていく長女を見て、当分の間『おにぎりをつくる』ブームが続くことを覚悟した。

尋本景子(金融機関に勤めながら姉妹を育てるママライター)

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