親子で一緒に楽しみながら、アタマの体操もできるのが絵さがし遊び絵本。
「さがす」ことに没頭していると、いつのまにか時間を忘れて絵本の滞在時間が長くなりがちなので、ちょっと遠出するときなど、親としてはここぞというときに役に立つ絵本のジャンルかもしれません。
おはなし絵本を読んであげるときもそうですが、子ども時代の特別な目は、文字ではなく「絵を読む」ことができます。
だから絵さがし遊びは、つい文字情報を追ってしまう親世代よりも子どものほうが得意なはず。まさに子ども向けによくできた遊びだと思います。
実際に今回ご紹介する作品の中で『きんぎょがにげた』『うずらちゃんのかくれんぼ』、「ウォーリー」シリーズはミリオンセラーを超える大人気ロングセラー絵本です。
赤ちゃん向けの優しい絵さがし遊びから、負けず嫌いのパパママは子どもよりも夢中になりそうな本格派まで、家族揃って楽しめるものがたくさんあります。
『きんぎょがにげた』
作/五味 太郎
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1982年8月31日発行
きんぎょが1ぴき、金魚鉢からにげだした。どこににげた? カーテンの赤い水玉模様の中にかくれてる。おや、またにげた。こんどは鉢植えで赤い花のふり。おやおや、またにげた。キャンディのびん、盛りつけたイチゴの実の間、おもちゃのロケットの隣……。ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。子どもたちが大好きな絵探しの絵本。小さな子も指をさしながらきんぎょを探して楽しめます。
『うずらちゃんのかくれんぼ』
作/きもと ももこ
定価/990円(税込)
対象/2歳から
福音館書店
1994年2月25日発行
うずらとひよこがかくれんぼを始めました。色と形を上手に使って、花に隠れたり、ひょうたんに隠れたり……。うずらちゃんと一緒に、楽しいかくれんぼ遊びのできる絵本です。
『ミッケ!』
文/ジーン・マルゾーロ
写真/ウォルター・ウィック
訳/糸井 重里
定価/1496円(税込)
対象/幼児から
1992年8月6日発行
小学館
「みずでっぽうをミッケ!」「カウボーイハットもミッケ!」おもちゃばこにかくれている、いろんなものをみんなで探しっこ。精巧なジオラマを写した写真の中に隠されているさまざまなものを探していく謎解き絵本です。シリーズ国内累計900万部突破。
『どこ? つきよのばんのさがしもの』
作/山形 明美
撮影/大畑 俊夫
定価/1540円(税込)
対象/幼児から
2003年10月11日発行
講談社
まんげつのよる、クロをおってはじまった、ふしぎなさがしもののたび。クロは どこ? さがしものは、ほかにも、たくさん。さあ、さがして、みつけて、おいかけて! ここにあるのは、ぼくがもちかえった、ふしぎなおみやげ。どのページからもってきたものか、わかるかな。家族みんなで遊べるシリーズ。
『さがしてみようみつけてみよう』
作・絵/五味 太郎
定価/1210円(税込)
対象/3歳から
1998年11月発行
偕成社
しげみの中にかくれた動物たちをさがしたり、正しい道順をみつけて子犬を救い出したり。さがして、みつけるゲームがいっぱい。
『100にんかくれんぼ』
作・絵/せべ まさゆき
定価/1210円(税込)
対象/3歳から
2009年4月発行
偕成社
子ども100人、王さま100人、マラソンランナー100人……。数えて、探して、一冊で何通りもの遊びかたがある探し絵絵本。
『たいけつ! たからさがし』
作・絵/うるまでるび
定価/1430円(税込)
対象/3歳から
2012年9月27日発行
学研プラス
オバケ学校のこわれた銅像の下から、ヒミツの宝のありかを示す巻き物が出てきました。宝の山はいったいどこに? けんか別れしたシロッチとクロッチは、それぞれ宝さがしの旅に出発します。緻密な絵さがしや迷路など楽しいクイズをたっぷり楽しむシリーズ絵本。
『どこどこどこ いってきまーす』
作・絵/長谷川 義史
定価/1320円(税込)
対象/幼児から
2003年12月日発行
ひかりのくに
遊園地でのトイレ、銭湯ではぐれたじいちゃん、盆踊りでの迷子など、日本の暮らしに溶け込んだ「さがしもの」が次々と掲示されます。掲示されているもの以外もいっぱいかくれています。
『どこどこ? セブン』
定価/1430円(税込)
対象/幼児から
2003年4月10日発行
自由国民社
ここにはとなりどうしおなじにみえるふたつのせかいがあります。でもおなじにみえるだけでよーくみてみると……! 写真を使ったまちがい探し絵本です。楽しくファンタジックな世界にかくされた7つの違いを、同じように見える左右の写真から探し出していく本です。
『NEW ウォーリーをさがせ!』
作・絵/マーティン・ハンドフォード
訳/唐沢 則幸
定価/1485円(税込)
対象/5歳から
2017年4月24日発行
フレーベル館
赤と白の縞模様の服と丸いメガネがトレードマークの主人公ウォーリー。様々な世界で起きている事件の解決をしろひげに依頼されて、世界中を旅しています。ページ毎に人混みの絵が描かれていて、その中に一人だけいるウォーリーやウォーリーの仲間たち、彼らの持ちものなどを探して楽しめます。「ウォーリー」シリーズの記念すべき第1作目がこの「ウォーリーをさがせ!」。1988年の初登場から30周年で新装版が登場。
『にたものランド』
作/ジョーン・スタイナー
訳/まえざわ あきえ
定価/1870円(税込)
対象/5歳から
1999年12月28日発行
徳間書店
ここは魔法の国、ふだん見慣れているものが、別のものに見えてくる。絵の具のチューブはズボンに、手ぶくろはソファに……。形はいつものままなのに、なぜか姿を変えてしまう秘密は、本の中にあります。
『とこちゃんはどこ』
作/松岡 享子
絵/加古 里子
定価/990円(税込)
対象/小学低学年から
福音館書店
1970年7月1日発行
赤い帽子と青い半ズボンの元気な男の子、とこちゃん。市場でお母さんがおしゃべりしているまに、とことこかけだして、どこかへいってしまいました。人ごみの中をさがしていくと、ああ、いたいた。動物園、浜辺にお祭り、デパート……人ごみにまぎれたとこちゃんを探そう。絵さがしの絵本の元祖ともいえる、子どもの大好きな絵本です。
『シモンのおとしもの』
作/バーバラ・マクリントック
訳/福本 友美子
定価/1760円(税込)
対象/小学低学年から
2007年3月発行
あすなろ書房
うっかりやのシモンは落し物をしてばかり。セーヌ川、ポンヌフ、ルーブル美術館……パリの街でシモンの落し物を探そう。素敵な風景が楽しめる絵さがし絵本。
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