『さんかくサンタ』
さく/tupera tupera
対象/赤ちゃんから
さんさんさんかく さんかくサンタ まんまるふくろを せなかにしょって しかくいおうちに はいっていった――さんかく・まる・しかくで愛らしいクリスマスのおはなしができました。この質感、手触り感。まるで織物のよう。シンプルな展開だからこそ、生きてくる味わいです。
窓の中にちらっとみえる姿をみて、サンタさんは贈り物を選んで配ります。ところが意外! 穴あきしかけの効果抜群、楽しさ最高。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』
文/中川 李枝子
絵/山脇 百合子
対象/3歳から
森で雪合戦をしていたぐりとぐらは、雪の上に大きな足跡を見つけました。足跡は森をぬけ、原っぱを通り、ぐりとぐらの家まで続いていました。ドアを開けると玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバーと白いマフラー、そして赤い帽子がかかっています。いったいだれ? そのときいい匂いがしてきたので、台所にいってみると、そこにはまっ白なひげのおじいさんが焼きたてのケーキを作って、待っていました。ぐりとぐらのクリスマスの絵本です。
『てぶくろ』(ウクライナ民話)
絵/エウゲーニー・M・ラチョフ
訳/内田 莉莎子
対象/3歳から
おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員! そこにおじいさんが手袋を探しにもどってきました。さあ、いったいどうなるのでしょうか?
『クリスマスの三つのおくりもの』
文・絵/林 明子
対象/3歳から
クリスマスに、かすみちゃん・れいちゃん・もっくんの3兄弟が活躍する、手のひらサイズの絵本、3冊セットです。
『しんせつなともだち』
文/方 軼羣
絵/村山 知義
訳/君島 久子
対象/3歳から
食べものがない寒い冬のことです。お腹がすいたうさぎが、かぶをふたつ見つけました。ひとつだけ食べて、もうひとつを同じようにお腹をすかせているろばに届けますが、ろばは留守でした。うさぎはろばの家にかぶをおいていきます。家に帰ってきたろばは、かぶにびっくりします。ちょうどさつまいもを手にいれたばかりだったろばは、かぶを今度は山羊に届けます。思いやりの心をのせたかぶが、動物たちのもとをめぐる「ぐるぐる話」。
『くろうまブランキー』
文/伊東 三郎
絵/堀内 誠一
対象/4歳から
黒馬のブランキーは、主人の家をつくるために一生懸命働いても、小屋も作ってもらえません。やがて年とったブランキーは、主人に力いっぱいたたかれて、道に倒れてしまいます。その晩、サンタクロースが天からおりてきて、しずかにその首をなでると……。フランスのフレネ学校の共同創作を原作とした、静かなクリスマス絵本。絵本作家堀内誠一の第一作です。
『マドレーヌのクリスマス』
文・絵/ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳/江國 香織
対象/4歳から
パリの、つたのからまる古い屋敷に住んでいる12人の女の子。クリスマスの前の晩、屋敷中がかぜで寝込んでしまいました。ただ一人、おちびで勇敢なマドレーヌだけがてきぱき働いていると、玄関をたたく音が聞こえて……。
『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』
文・絵/ジャネット&アラン・アルバーグ
訳/佐野 洋子
対象/4歳から
ジグソーパズル、すごろく、のぞき絵手紙などが本に入っています。1992年度ケイト・グリーナウェイ賞受賞。
『100にんのサンタクロース』
文・絵/谷口 智則
対象/4歳から
100にんのサンタが住む街では、100にんいろいろなサンタがみんなで力を合わせて、1年がかりでクリスマスの準備をします。地図を作ったり、プレゼントの準備をしたり、衣装を作ったり。お天気を作る練習もします。そしてとうとうクリスマスの日、プレゼントを配り終えたサンタたちだけのお楽しみとは…。100にんみんなそれぞれいろんな役割があるサンタさんの絵本。
『さむがりやのサンタ』
文・絵/レイモンド・ブリッグズ
訳/すがはら ひろくに
対象/4歳から
「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのは、サンタクロース。寒さに愚痴をいい、煙突に文句をいいながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。南の島に憧れながら、一日の仕事をおえると、お風呂にはいり、ビールを一杯飲んで、ごちそうを楽しみます。トナカイたちにおいしいえさをあげることも忘れていません。皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースを描いたクリスマスにぴったりの絵本です。
『ちいさなもみのき』
文・絵/マーガレット・ワイズ・ブラウン
訳/上條 由美子
対象/4歳から
小さなモミの木は、ある日、男の人によって掘り出され、家へと運び込まれました。その家には病気で歩けない男の子がいたのです。男の子とモミの木はクリスマスを一緒に過ごします。そして冬が終わるとモミの木はまた森に返されるのです。それから何年もクリスマスが来るたびに、モミの木は男の子と共に楽しく過ごしました。けれど、ある冬、いつになっても男の人は、モミの木を掘り出しにはきませんでした。男の子が心配でたまらないモミの木は……。
『クリスマスのものがたり』
文・絵/フェリクス・ホフマン
訳/生野 幸吉
対象/5歳から
スイスの画家ホフマンが、キリスト誕生の物語を真正面から描いた作品です。宗教を抜きにしても、これほど感動的で劇的な物語はほかにないでしょう。
『おおきいツリー ちいさいツリー』
文・絵/ロバート・バリー
訳/光吉 夏弥
対象/5歳から
もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのお屋敷に届けられたのは、見たこともないような大きなクリスマスツリーでした。大広間に立ててみると、ツリーは大きすぎて、天井につっかえて曲がってしまいます。そこで執事のバクスターは、先っぽをちょん切り、小間使いのアデレードに渡しました。アデレードがツリーを机の上に置いてみると、やはり少し大きすぎます。そこでアデレードも、ツリーの先っぽをちょん切って、庭師のチムへ渡します。ここでもやはり、ツリーの先っぽは切られることに……。一本の大きなクリスマスツリーから始まる、ユーモアたっぷりの可愛らしい物語。切られてしまったツリーの先っぽは、みんなに喜ばれ、それぞれのその場にぴったり合ったサイズのツリーとして、一緒に幸せなクリスマスを迎えるのです。
幼い主人公の女の子ありさは、大きな庭のあるばあばのお家に遊びに行くことが大好き。例えば、庭のお花をつんでブーケにして朝のテーブルに飾ると楽しいことや、相手の姿が見えなくなるまでずっと手をふって見送ることなど、何気ない暮らしの中に、ばあばが教えてくれた大切なことが散りばめられています。春、夏、秋、冬と、四季がめぐるように展開し、クリスマスの様子も季節の色で美しく描かれた絵本です。
『こびとのくつや』
文/グリム
絵/いもと ようこ
対象/5歳から
正直者の靴屋さん。でもだんだん貧しくなり、ついに靴一足分の皮だけになってしまいます。ところが翌朝、不思議なことに見事な靴ができていて、すぐに売れました。同じことが続いたある夜、靴屋さんが工房をのぞいてみると、二人のこびとがあらわれて……。グリム童話の名作です。
『クリスマスのあかり チェコのイブのできごと』
文/レンカ・ロジノフスカー
絵/出久根 育
訳/木村 有子
対象/5歳から
チェコのクリスマスイブ。小さな男の子フランタが、ひとりで教会へむかいます。イエス様の生まれ故郷ベツレヘムから届いた灯りを、家のランプのろうそくにわけてもらうのです。しかし教会で思わぬ失敗をし、あわてて逃げだすことに。それでも、とちゅうで出あった気のどくなおじいさんを助けるために、知恵と勇気をふりしぼります。小さなフランタのやさしさに、心にぽっと灯がともるようなあたたかい気持ちにさせられます。
『やかまし村のクリスマス』
文/アストリッド・リンドグレーン
絵/イロン・ヴィークランド
訳/おざき よし
対象/6歳から
やかまし村の子どもはクリスマスが来るととっても楽しくなります。みんなでたきぎを運んで、ツリーをかざって準備をするのです。ロングセラークリスマス絵本。
『クリスマスがちかづくと』
文/斉藤 倫
絵/くりはら たかし
対象/6歳から
セロはクリスマスが大嫌い。クリスマスはいつも、おとうさんもおかあさんも家にいないから。おかあさんはデパートの仕事がいそがしいし、おとうさんもどこかに出かけたまま帰ってこない。10歳になったセロは、おかあさんに思い切ってきいてみました。「どうして、おとうさんはクリスマスがちかづくと、家に帰ってこなくなるの?」おとうさんの驚くような秘密を知って、セロの小さな閉じた世界は開かれ、大きく広がっていきます。
『クリスマス』
文・絵/バーバラ・クーニー
訳/安藤 紀子
対象/6歳から
コールデコット賞作家、バーバラ・クーニーが、美しい挿絵とともにクリスマスの歴史や習慣をコンパクトに教えてくれる本。
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