美味しそうな「音」に大人でも思わず食べたくなってしまう『しろくまちゃんのほっとけーき』


我が家の長女は甘いものが苦手だ。
生クリームやケーキが食べられない。好きなおやつはせんべいと甘栗。3歳にしては渋いラインナップである。

そんな彼女が唯一食べられる甘いものがホットケーキ。
だから、我が家の冷蔵庫には、いつもホットケーキミックスが常備してある。長女が生まれてからというもの、記念日にはケーキを買うのではなく、家でホットケーキを焼くのが定番となった。

長女がホットケーキ好きになった理由が、実はもう一つある。
『しろくまちゃんのほっとけーき』を読んだからなのだ。

しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。

これほどまでホットケーキが食べたくなる絵本があるだろうか。
ホットケーキの生地を混ぜる音、フライパンに流す音……。全ての描写がとにかく美味しそうで、大人でも思わず食べたくなってしまう。
オレンジ色の表紙も印象的で、子どもの目につきやすいのか、保育園のお友達も皆この絵本が大好きだそうだ。

最近料理にも興味を持ち始めた長女。ホットケーキを作る際は、「卵割りたい! まぜまぜしたい!」と言ってくる。
休日限定、ドロドロに汚れること必須のお手伝いなのだが、長女と一緒にホットケーキを焼くこの時間は、どんな朝ご飯よりも私の心を満たしてくれる。

『しろくまちゃんのほっとけーき』

作/わかやま けん
こぐま社
定価/本体800円+税
ページ数/22ページ
1972年発行