お料理することと食べることが何より好きな野ねずみのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけた。目玉焼きにしようか卵焼きにしようか考えた末、カステラを作ることに。でも、卵が大きくて運べない。そこでフライパンをもってきて、その場で料理することにした。カステラを焼くにおいにつられて、森じゅうの動物たちが集まってくる……。
しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作るお話。冷蔵庫から卵を取り出して、牛乳を入れてよくかきまぜる。ふわふわの小麦粉とふくらし粉を加えてまぜたら、さあ、フライパンへ。この後が、この絵本最大の見せ場。ホットケーキが焼けていく工程が、楽しい擬音とともに見開きにずらり。「しゅっ ぺたん ふくふく くんくん ぽいっ……はいできあがり」。
文/ヘレン・バンナーマン
絵/フランク・ドビアス
訳/光吉夏弥
あるところにかわいいくろいおとこの子がいた。なまえをちびくろ・さんぼといった。 さんぼが新品の服を着て森を歩いているとトラが次々あらわれて……。
楽しみにしていたいもほり遠足の日、雨が降って延期になってしまった。残念がる子どもたちは大きな紙においもを描きはじめる。紙をつなげてつなげて、おいもの絵はどんどん大きくなる。大きなおいもは、ヘリコプターで幼稚園に運ぶ。プールに浮かべて船にしたり、かいじゅうにみたてて遊ぶ。たくさん遊んだあとは、天ぷら、焼きいも、大学いも、たくさん作っておいもパーティ。
カラスの町「いずみがもり」にある、1軒の売れないパン屋さん。お父さんお母さん、4羽の子ガラス、家族みんなで、楽しい形のパンをどっさり焼いた。パンを買いにやってきたカラスの子ども、おじいさん、おばあさん、そしてなぜか消防自動車、救急車、テレビのカメラマンまでやってきて森は大騒ぎに……。
文/グリム
絵/バーナディット・ワッツ
訳/相良守峯
暗い森の中に置き去りにされた幼い兄妹は、すてきなお菓子の家を見つけるが……。魔法の息づくヨーロッパの森をいきいきと描いた、グリムのヘンゼルとグレーテル。
ぶたのチェリーの一番の楽しみは、お昼ご飯のあとでお菓子を作ること。ある日、チェリーの焼いたりんごケーキを食べたねずみの家族が「これはすごい」というのを聞いて、収穫祭のお菓子コンテストに出ることにするが……。
文/B.K.ウィルソン
絵/大社玲子
訳/小林いづみ
ジェニーは4歳の女の子。明日は、弟のクリストファーの誕生日。ジェニーは、お母さんとプレゼントを買いに出かけ、「こねこのチョコレート」を買う。けれどその晩、おいしそうなチョコレートのことばかり考えて、眠れなくなってしまう。とうとうジェニーはベッドを抜け出し……。
雨の日曜日。バムが本を読もうと部屋をきれいに片付けていると、どろんこびちゃびちゃのケロちゃんが帰ってきた。お風呂にはいって、ケロちゃんもお部屋も何もかもがつるっときれいになったら、おやつをつくって、いざ本をとりに屋根裏へ。でも、そこにはガにねずみ、虫がうじゃうじゃ。バムはいつになったら、静かに本が読めるのだろう。
みどり色の大きな「すいか」が、どっしりと置かれている。ページをめくると、「さあ どうぞ」の言葉とともに、みかづき型に切り分けられた、真っ赤なすいかがひと切れ。フォークもちゃんと、添えられている。もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常子どもたちが食べるくだものを、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた、いわば果物の画集。
文/A.A.ミルン
絵/E.H.シェパード
訳/石井桃子
クリストファー・ロビンにひきずられて、階段の上からバタン、バタンとクマのプーさん登場。くいしんぼうのプーさんは青い風船につかまって、ハチにばれないようにハチミツをとろうと、大ふんとうするが……。
遊ぶこと、食べること、そして、考えることが大すきなくまの子ウーフ。きょうもウーフの「どうして?」が聞こえてくる。