幼い子どもが本能で好きになる 時代を超えて愛されるロングセラー『はらぺこあおむし』


赤ちゃんの頃の長女が好きだったものを、生後5ヶ月の次女も気にいることがよくある。
赤ちゃんが好きなものは共通なのか、または姉妹だからなのか。

ウサギ型のガラガラ、キリンのぬいぐるみ、アンパンマンの歯固め、クマ柄の赤ちゃん毛布……。絵本なら『はらぺこあおむし』だ。

小さなあおむしは、もりもりと食べつづけて美しい蝶になった。数や曜日の認識をおりこみ、穴あきのしかけをこらした斬新な絵本。

『はらぺこあおむし』は、子どものいる人ならば知らない人はいないだろう。なんと2019年で英語版が50周年だったそうだ。
作者エリック・カール氏が「色の魔術師」という異名を持つだけあって、昔からある絵本にもかかわらず、色彩豊かなタッチの挿絵には古めかしい印象が一切ない。
ストーリーもとてもいい。あおむしが蝶になっていく過程は、まさに子どもの成長そのものだ。

我が家には小さいサイズのハードカバーがあるが、2人ともこの絵本が大好きだ。かなりボロボロになってしまっているが、いつも長女は絵本に出てくるお菓子を作ってくれと騒ぎ、次女は挿絵の穴ぼこに指を突っ込んで遊んでいる。

良いものはいつの時代においても良い。

『はらぺこあおむし』

作/エリック・カール
訳/もり ひさし
偕成社
定価/本体1200円+税
ページ数/25ページ
1976年5月発行