2020年の干支は「子(ねずみ)年」で十二支の最初にあたる年です。
ここから新しいサイクルが始まると思うと、気分がリフレッシュするというか気が引き締まるというか、ここからの未来に何かしら明るい希望を抱きたくなるものです。
十二支のはじまりについては、神様が動物たちに競争をさせ早いものから順に一年ずつ与えるという昔話があって、その中でねずみは知恵を使って1番になります。
そんなエピソードの影響か、なんとなくずる賢いイメージのある動物ですが、絵本ではたくさん描かれている人気者です。
出生数が86万人に急減し、初の90万人割れとなった2019年。子どもの数は減る一方ですが、実は多産であるねずみは「子孫繁栄」の象徴でもあります。子年にあやかって2020年の出生率が、ぐんと改善することがあるかもしれません。
大人が子どもをつくり、子どもが未来をつくるんですよね。今年もよろしくお願いいたします!
『こちょ こちょ こちょ』
作/日隈みさき
対象/赤ちゃんから
本体/1200円+税
エンブックス
無表情でこっちを見ている動物たちに「こちょこちょこちょーっ!」としてやると、揃いも揃って大笑い。サル、ブタ、ウマ、ネズミ……といろんな動物の笑いを声に出して読んでいるうちに、まず親から可笑しくなって本気で笑ってしまうでしょう。
作/三浦 太郎
対象/赤ちゃんから
本体/800円+税
講談社
ぞうちゃんは おおきい あかちゃんですが おともだちは ちいさい ねずみちゃんです。ぞうちゃんは おおきい あかちゃんですが ちいさい えを かきます。ぞうちゃんは、小さいねずみちゃんよりも、ずっと大きいのですが……。
作/多田 ヒロシ
対象/2歳から
本体/900円+税
こぐま社
ねずみさんが、ながいパンを持って、とっとことっとこ走っていきます。いったいどこにゆくのかな? ねずみさんについてゆくと、ゾウさん、キリンさんなど、さまざまな動物家族の楽しい食事風景に出会えます。
文/ビバリー・ドノフリオ
絵/バーバラ・マクリントック
訳/福本友美子
対象/2歳から
本体/1600円+税
ほるぷ出版
マリアとネズネズは、おなじ家にすむ、ないしょのおともだち。あるばん二人は、思いきってベッドをぬけだし……。細部まで描きこまれた遊び心いっぱいの絵と、とびきり愉快なお話。
作/なかえ よしを
絵/上野 紀子
対象/3歳から
本体/1000円+税
ポプラ社
おかあさんがあんでくれた、かわいいチョッキ。“ちょっときせてよ”と動物のなかまたち。あらあら、チョッキがどんどんのびて……。
作/中川 李枝子
絵/大村 百合子
対象/3歳から
本体/900円+税
福音館書店
お料理することと食べることが何より好きな野ねずみのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけました。目玉焼きにしようか卵焼きにしようか考えたすえ、カステラを作ることにしました。でも、卵があまり大きくて運べません。そこでフライパンをもってきて、その場で料理することにしました。カステラを焼くにおいにつられて、森じゅうの動物たちも集まってきます……。
作/中川 正文
絵/山脇 百合子
対象/3歳から
福音館書店
大雪が降る夜。ねずみのおいしゃさまが寝ていると、リスさんから電話がかかってきました。「ぼうやがかぜをひいて、ねつをだしていますから、すぐきてください」。奥さんに心配されながら、ねずみのおいしゃさまはスクーターに乗って出かけていきます。しばらく行くと、スクーターが雪で動かなくなってしまいます。困ったおいしゃさまは……。そそっかしくて、のんきなねずみのおしゃさまのお話です。
作/いわむら かずお
対象/3歳から
本体/1200円+税
童心社
もりのおくめざして、さあしゅっぱつ。川をわたり、不安な一夜をすごして、やっとみつけた、すてきな根っこ。みんなで力をあわせて家をつくり、はしも、すいどうもできた。たべものもたくさんあつめて、さむい冬がきてもだいじょうぶ。みんな、ほんとうにごくろうさま。
作/神沢利子
対象/4歳から
本体/1400円+税
偕成社
貧乏なおじいさんの家のやせねずみは、太ったねずみと相撲をとって負けてばかり。それを見て、かわいそうに思ったおじいさんは?
作/佐々木 マキ
対象/4歳から
本体/1068円+税
PHP研究所
旅をしていたねずみが、1日中歩いてくたびれてたどりついた家は、だれもいない古い家。ねむくてねむくて、2階にあったベッドにもぐりこんで眠ろうとするのですが……。
作/レオ・レオニ
訳/谷川 俊太郎
対象/5歳から
本体/1456円+税
好学社
仲間の野ねずみが、冬に備えて食料を貯えている夏の午後、フレデリックだけは何もせず、ぼんやり過ごしておりました。寒い冬がきて、フレデリックは……。