【ブログ】21世紀型の出版は読者の顔が見えるようになること


孫にプレゼントすることができました。素晴らしい絵本で感動しています。末永く読み継いでいくことでしょう。

ある日、読者からこんなステキなメッセージをいただきました。
エンブックスが作りたいのは、これから30年、長く愛されて読み継がれていく絵本です。たちあげ当初からずっと「ニッチ」ではなく「スタンダード」を目指した絵本づくりをやってきました。

だから、お届けした絵本がひとりの読者にとっての新たなスタンダードになったと知って、本当にうれしい気持ちになりました。それに、励まされたというか、元気がでました。

エンブックスは今でも書店流通が実現できていないために、あの手この手と運営の工夫が必要になります。オンデマンド絵本が実現したのも、メディアの運営をはじめたのも、販路がない圧倒的ピンチの中で、どうやって絵本を届けるのかを考えぬいた末の産物です。

結果として、エンブックスは着々と直接読者と触れ合える独自のマーケットを築きつつあります。
出版社は通常、書店で購入する読者の顔を知りませんが、エンブックスではオンライン注文があるごとにひとつずつ自らの手で梱包し、宛名を書いてお届けします。
もちろん、まだまだ僕の理想とする世界とは大きく乖離がありますが、それでも「21世紀型の出版社」の糸口が見えてきたことは確かです。

読者との距離が近いということは、絵本づくりの向こう側にいつも読者の姿が見えるということです。
ちょっとした緊張もあります。でも、それが良いんですよね。読者をもっとよろこばせたい、楽しいお話の時間を過ごしてもらいたいという気持ちが、いつだって創作の勢いになっています。

エンブックスのいちばん近くにいる「こども編集部員」も、いつのまにか50名近くになりました。