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申年の2016年に読みたい絵本12選


調べてみると、さるが登場する絵本は、シリーズも含めると300作以上。絵本界でおなじみのくまが登場する絵本は、2000作以上ですから、それと比較すると多くないですが、欠かせない存在であることは間違いありません。日本の子どもにとっては、くまよりも身近な存在ですものね。

さるとかに
文/神沢利子
絵/赤羽末吉

まずは昔話から。昔話に著作権はないので、いろんな作家の再話が出版されていますが、僕の好みは赤羽末吉の描いた芸術性の高い『さるとかに』。

いまむかしえほん さるかに
文/広松由希子
絵/及川賢治

さるかに
作/松谷みよ子
絵/長谷川義史

昔話絵本は、いろいろ比較して読んでみるとなお楽しいので、印象の違うものを2作。及川さんの装幀はおしゃれで今っぽい。松谷みよ子さんは『いないいないばあ』でおなじみの大作家です。

さる・るるる
文・絵/五味太郎

エンブックスの立ち上げ時から、ずっと相談に乗ってくれていた今は亡き先輩が、事あるごとにこの絵本のことを「すごい、すごい」と言っていたのを、時々思い出すことがあります。「さる・るるる、やぞ」と。多くを語る必要がないのは、この絵本を開けば分かるるる。

ぞうまうぞ・さるのるさ
文/石津ちひろ
絵/高畠純

言葉遊びのつながりで、回文が楽しい絵本。はじめに回文ありきで、絵を描いていくから、高畠さんの創造をトレースするようでおもしろい。

おさるがふねをかきました
作/まどみちお
絵/東貞美

言葉の巨匠といえば、まど・みちおさん。詩は絵本と相性が良いのは、音読するものだから。「ほんとにじょうずに かけたなと さかだちいっかい やりました」。このおさるの気分のおおらかなこと!

なぞのサル アイアイ
文/島泰三
絵/笹原富美代

タイトルに妙に惹かれる作品で、前から気になっていた1冊。作者の島さんは動物学者であり類人猿学者。しっかりと取材されたノンフィクションの絵本は、子どもでも読める論文だと思います。こういうのも絵本だからできることのひとつ。

さるのせんせいとへびのかんごふさん
文/穂高順也
絵/荒井良二

これもタイトルからすごく気になる作品。続編にキャラクターの入れ替わった『へびのせんせいとさるのかんごふさん』があるので、あわせて読んでから、風邪をひいたときにどちらの先生に診てもらうかを決めようと思います。それにしても荒井さんの描く猿は個性的。

がんばれ さるの さらんくん
文/中川正文
絵/長新太

1958年に出版された長新太のデビュー作は、動物園のオーケストラでトランペットを吹くことになったおさるのお話。漫画家らしい装幀は、今見るとかえって新鮮です。

たかい たかい
文・絵/ジェズ・オールバラ

さるのオズワルド
文・絵/エゴン・マチーセン
訳/松岡享子

おさるとぼうしうり
文・絵/エズフィール・スロボドキーナ
訳/松岡享子

最後は外国の作品もいくつか。2016年もみなさんと良い絵本の御猿、もとい御縁がありますように!