デジタル絵本をちょっとまじめに考える


7月19日にリリースされ、大きな話題を呼んでいるeBookリーダー「Kobo」。楽天傘下に入ったことで日本でも認知されるに至ったものの、カナダ・トロント発のこの新興企業について知る人は少ない。このたび日本でのローンチに併せて来日した創業者/CEOのマイク・サビニスとの会見が実現。カナダを代表するアントレプレナーと言える、知られざるイノヴェイターが語る「Kobo」の理念とグローバル戦略、電子書籍の未来。

情報源:INTERVIEW eBookの本質は「読む体験」を変えること Kobo創業者マイク・サビニスに訊く|WIRED.jp

絵本をデジタル化するなら、何かしらの付加価値をつけようと考えますから、「動く」とか「音が出る」とかから始まって、「操作する」というところに向かうのは容易に想像できます。
そこまでしておいて、どうしてわざわざ「絵本」といいたいのかは、僕にはよくわかりませんが、とにかくそういう発想でデジタル絵本を作っていけばゲームに近づいていくに決まっています。

一方で、日本の絵本界は今のところデジタル化の流れに前向きではないように思います。その理由は、例えば「色」が端末に依存する問題だったり、「読んで聞かせる」という大前提が崩れることを心配して、ということなのでしょう。それはそれで、その通りだと思います。

それらをふまえて、僕の個人的な考えはどちらともちょっと違います。
そもそも、絵本とゲームとは全く役割が違うと思うのです。絵本が「読んで聞かせるもの」に対して、ゲームは基本的に「個」で楽しむもの。ネットワークがつながっていたとしても、臨む姿勢はやはり別物です。

そういう意味で、マイク・サビニスのいうデジタル絵本は、やはり絵本ではないのだと思います。もしも絵本とゲームが競合になったときは、大きな過ちを犯していることに気づかなければいけません。

逆にいえば、「親子のコミュニケーション」を実現できるデジタル絵本ならアリ(!)ということで、そこに未来のスタンダードになる媒体のヒントがあるように思います。